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やる夫が鉄血宰相になるようです 間幕第二部 中編 プロイセン王国と参謀本部について

2009.11.05(17:25)

111 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:04:39.99 ID:0T9eCfso


  ――やる夫が鉄血宰相になるようです――

         間幕第二部 中編

     プロイセン王国と参謀本部について



【解説席】

    ,ィ''‐/ヽ/ヽー:.、
  /    /ヽヘ ヽ  .ヽ.、
 / /  ///`゙"´| l  |   | ヽ
. l | |_大ナ|'  ナ大 | l  | |ヘ
.|__ .|.==== l ==== ヽ__ノ |ミ|、     
| .「XXX    XXX |   .|ミl.|     さて、ではプロイセン誕生に関する前半史
| ./    、,、 ,     |   |`l.|     
|.l.     ´ `´     |   ├K     をもう一度、簡単に説明します。
| ゝ、.___,.<ソ       _|   |.川     
| |  |./  ヾ)二オ''ハ´ .|   |.川


112 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:06:15.01 ID:0T9eCfso


    ① 元々あったプロイセンは異文化・異教徒の土地。
       ここを十字軍活動として、ドイツ騎士団が征服。      ← この時に、先住の文化や宗教が破壊される。

    ② 後のプロイセン王国の母体となるブランデンブルク
       は元はホーエンツォレルン家のモノではなく、後から   ← この時に、元々あったブランデンブルクが消える。
       手に入れたモノ。

    ③ アンスバッハ家がドイツ騎士団を解体。プロイセン公国
       ができる。                            ← この時に、ドイツ騎士団が消滅。

    ④ そのアンスバッハ家が断絶して、ホーエンツォレルン家
       (ブランデンブルク)がプロイセン公国を相続。       ← この時に、アンスバッハ家が消える。

    ⑤ 直後に三十年戦争勃発。ブランデンブルクが致命的な
      打撃を受ける。                          ← この時に、ブランデンブルクは瀕死の状態。

    ⑥ 大選帝侯による入植者(移民・亡命)の受け入れ。    ← この時に、元々あったドイツ的な文化の色が薄くなる。
                                           
    ⑦ ヴェストファーレン条約や戦争による新領土。       ← この時に、飛び地を多く抱える。
 
    ⑧ ブランデンブルクの名前を捨てて、プロイセン王国となる。  ← この時に、ブランデンブルク選帝侯と辺境伯領が消滅。
      

                       /´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、
.                       / ,. -‐───- 、  \
                      ||/: : : : : : : : : : : : : :\ ,ハ
                      }|: : : _,.-‐r‐─- 、: : : }  l
                      ノ レ7´、__从ノ V__,ノト、_」   |     なんだか、こう見ると消滅と再生を何回も
                         / ノイl:.lィ衍ト   'f芯YトN   |
                     /  レN' しノ  ,  ゞソ |:|   |     繰り返しているように見えるんだよ。
.                    /   |: |          |:|   |
                   l'     |: ト、    ⌒    ,イ:|   |     
                   |   │:!: :>、    /l:|::|    |           rァ、
.      ,.-く^Y⌒ト、        j    j :|人..⊥`二´{人l:|::|   |         /{二ハ
      / ニ⊇、: |八      ,イ   /l: |: : \   /: : 〉l::|   |        /}: : }ヱ }
     ヽ  ''ブ: ::| ∧     /   /´ l: |\: : ><: / |:|`ト、 |\     /  |: : /-‐ヘ
        `ト、__}::│/ ∧   /   /  l: l  Vヘ: : : 〉    |:|/ \ ハ.   /  l: : l   !
       | ∨:│ / ト、 /    / V l: | /: : `T´l    |:|   ヽ !  /'   l: : |   }
       | /〉:│  { V  ,/  /  l:|./: : : :∧!    |:|    ∨ヽ/     |: : |  イ
.         し'/: : |    ヽ ヽ/    l  , ||: : : : / |: :l   |:|       ∨'       |: : |-‐'/
       トイ: : : |     ∧    | ,  ||: : : /  l: :l.   |:|      //     !: :| /
       { |: : : :|     ' }\   l    |: : :/   l: :l   |:|    //       |: : |/
       |ノ: : : :|      /    |/  l: ::/    l: :l  |:ト、  , ,'          l/
.        \: : /          /    |:/      l: :l.  |:| \           /

113 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:08:04.18 ID:0T9eCfso


      / ,.‐-y'´'ヽ/ ヽ-゙-ヘ
     /  / , / ∧∧ ',  ',ヽ
    ,'  /  l l l ,'‐-' | | |  l 'ハ
    ∧' ,'  l | ,リ  _リ l l  l l l
    ト、 'l   l`ニ´   ` ̄-r'___「    消滅と再生を繰り返しているというのは
   / ヽl ̄'l ====  === ,'´ |
   /  ,∧l  |          { l|     かなり言い得ていますね。
  ,'   /  ', lu_   ,、 _,.ノ ,'|
  ,'   /   ', .lヘ ',三|{=', |   'l |     まさしくその通り、ブランデンブルクとプロイセン
 ,'  ,'    ', ', ヘ ', |,l ,}|  ,'.l |
 |  l  l   /ヽ | ヘlレ'',´ l-‐' l |    は何度も消えては別のなにかに生まれ変わる事
 |l  L._ハ_ }-‐',=l<,ヘ.ヽ{  l   l l
 `ヽ.|   `'、_  `   ´ ',´ ̄ `レ'    で生き残ってきたんです。
        ',゙T'''''''T'7´
         ',ノ.  レ



/ /  /  / / .∧、v´'ハ |     ハ    | |
|/l   | _|_ .| |     | |  |   .|    .| .L
 |   |  「`≧ト、   /,/,斗≧、_ |   | .|    特に三十年戦争の後、激減した人口を増やすために
 ヘ=-r'ーr 〉'⌒ヽ   ´' 、ィ=ミ、,_  ,イ   / |_
.   |  |〃   l:|    〃   ハ 「'‐-、._/ | `   殖民政策が行なわれ、フランス人やスラブ人、ポーランド人
.    |  l l:l  ,リ.    |:|    ,リ.|       /
   |  l ゙'‐‐'"      ゞ、__彡' |     ハ¬   といった外国人が大勢流入し、異文化が混在する国に
   | .l XXX       XXX/    / ノ
   |  ヽ、     ゚         /    /イ     なりました。
   |   `l‐-=、,____________,../    /  |
   |    | | | / | `'ー‐'" ./    /  |     あまり知られていない事ですが、初期のプロイセンは多民族国家なんです。
   |    | | ゙|ヘ \   ,./    ハ  |


114 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:09:35.26 ID:0T9eCfso


      _ ,. -‐フ^ヽ--/ `ヽ、_  _
    ,.イ   ̄´    ヽ' ,、  ` `´ .ヽ
   //     ,  ,'ヽ,/_ ', l     ヘ
  / /       ,'   | `´  l l   ',  ',    上記の①~⑧を見てもわかると思いますが
. / l ,'  ,'  __l__ リ    | |_,   ',  ',
,'- | |  ,'   ハ `゙'ト    ,ィ''´L.....__',  ',    プロイセンは歴史的にも、地理的にも、民族的にも
  | l_l _, r-,.-‐‐-.、    ,,-‐‐‐、 |`  r-'
  |   ´ l弋   _,ノ   ヽ、......ノ ',‐''´',     てんでバラバラだったモノを、無理矢理一つの国家
ニァ|    |   ̄´            ',  ',
  l |    |      「 ̄ ̄l     ',  l    にしたモノなんです。
  ,lヽ    | U     |    |    ,ノ  l
  l l    .l_    |   _|  _,..ィ'     l    
  | ',    ',`>‐、-- ̄r‐ヾ´  ',.    l
  |  ',    ',   ヽ'´ `|  \  ',    l



                 ノ/:::::::::::::::::::: ̄::::::::::::::::ー-:...._〉  \
              |│:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|    ヽ
              |│:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|     '.
              {└-  _:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j      }    そのバラバラのプロイセンを一つにまとめる
             -='/: : : : /{:丁 :{: :T: ┬:-  __/      ′
             /イ: {: ∧⌒l: ハ: :\{⌒ト:ハ: : : :\     |    ために必要とされたのが、強力な軍隊であり
               / 人ハ/ イ卞iト  \{ ィァ=ミj/∨ : ト:>   j
              {/  Y } 弋)ソ     ん刃ハレヘ:∨     /    有無を言わせぬ徹底した官僚機構なんだね。
                {   | j ,,   ,     ゞ.ン 〃:{V    ∧
             、   |人         ''' /:.:厶     │   どちらも制度上の産物だから、歴史・民族・地理
                  \ |i : \  ` ー    /: :/_人       |
                 `|i: : : : > ,__.. -=彡':/:::/ 〉      |   がバラバラでも、なんとかやっていけるモノなんだよ。
               ヾ;. :_:r-、:〈/: : : : :/::::::/        }
                  /「 /j__ノァレ-=ニ二  ̄/          ,′  国をまとめるのに良く宗教(キリスト教)とか使われるけど
                  { ト┘ ∧       /        ∧
                トイ__,/       {        / ハ  この頃、つまりプロイセン王国の成立時期は三十年戦争後
               7´ ̄入  、     i            |
               /::::/ 八  ヽ.   |        {    |  だから、宗教の力が弱くなって使い物にならないんだよ。
                 /::::/  〃{ ヘ.   \  |              |


115 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:11:05.02 ID:0T9eCfso


        ,.-,=ニ_´,.-'´`ヽ,-'ヽ、_,..、
     ,-´/   `           ヽ
    / /     /   ,、  ,、 l    ヽ
   /  /  /  /   / `´ l  l   ハ
  l   /   |  |   |_,    リ  |    |
  |__/   |   | '''''''T´   `メ、_ |    |
  〈、、 リ   └r‐'──'    '└-ハ__  _|    大選帝侯はその事に気づいていたんですね。
  〈 `ヾT¬' | ======    ==== | _ニ,」
  |`ヽ l´|   |           |´l |     そしてフリードリヒ大王が行なった『オーストリア継承戦争』
.  |  ∧.|   |  γ'''¬‐-、    ', l|
  |  /   l   |  ',    ノ    ノ .l|     『七年戦争』続く『ポーランド分割』によって、多くの新しい
 | /   |    |'、‐-゙、.__, ィ、. -‐イ  l|
. | /    l    | `ヽ   ノ ハ  |   リ|     領土を得ました。それらの土地を繋ぎ合わせるのにも、
.|/   |   ヘ  l   `   , ', |  リ |
l'   |  |/ \ l        l ',l  ノ l|     軍隊と官僚は用いられました。
'    |  /   /`       l  l'´   l|



            -‐……‐-   .
        /              `ヽ
      /   /-‐ァ¬._フ¨¨フ 7 ァ┐l
.     /     ′゚/^ ∠ ゚/⌒ ゚/ ||
     '     {__/,/,_/__ノ___|_{
.     {    ノ   _」.⊥.∧∧}⊥|.」 ト、>
      }    `T /}∧j └′  ' ┘}ノハハ
.    /    「l | ^'宀'^     ^'宀{ ,  }      神聖ローマ帝国(ドイツ地方)じゃあ、なんだかんだ
    {    ,ノ{| | '' '     '   ''}{  {
.     ∧   /`T| |    __,_,   ,小、      言ってもハプスブルク家の力が強いからね。
   /   /l  l | ト,    | |  イ|| ヽ
.  /     l  l | ト{└fエエエエエ}| |   }     大王にとって、『オーストリア継承戦争』や『七年戦争』
        |_」.L| |\|> .二ユ r_,l |   /
        |>く_,| l\/  .二ユ l-{厂` {      はプロイセン王国をハプスブルク家の影響下から
        ├'  | | ′  -‐{  ヒノト,、} \
         |{  | |/{   r ´   |下、ハ   ヽ   独立させるためでもあったんだね。
.         八 |/ } 7升=====! | !{ |   |
  - 、   {   、l,′ |∧{| ||| |,_八{   |
    }    |   {,__|  | | ||l∧/|ヽ  |
  、 `   ‐|-‐ ∧ ∧ |ノ ∧ ∨ | ̄|┴ 、|
   `7 ‐-┘ ._/___V  | /  V  | |  \


116 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:12:35.20 ID:0T9eCfso


   他にもフリードリヒ大王は、ユンカーに対して官僚や将校への就職を推奨した。


                  /´`ヽ
          ,. . : :"´ ̄フ: : : :ヽ\ ,r‐- 、
         / 〃ヘ ノ^ノ: : : : : : : : :\: : : : \
         /. : :〃. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ
       /. : :/ . : : : : : : : : : : :.:::::::. l: : : : :.、.: : : : :.ヽ
      .,′. / . : : /: : : : : : ハ:: :::::.:.l:.l: : : : :\ :.:ヽ ::l
      l: : :/:/: : :/: : : : :/:/  l:!ヽ:::::l ト、: :.:i: : :l.:.:l.:ト、l
      |: :/:/: : : i: : : : :/::七´ リ ',: :l: :十、:l:.:.:.l: :l.:l !
      |:.:l/l:.:.:|:.:.|: : : /: ,ィ‐ミ   i:.:llr㍉Ⅵ.:.:/:.:.N
      |: : il :. |.:.:|.:.:./.l, イ .:::l1   l/ l .:1!l/:./:/.:.! !    父王はユンカーを弾圧したが、私はそのような
      |: : l|:.:.:|:(|:.:/:/{ 廴ソノ     りノ: /:/ l:/
      |: : l:\|: :|/l/: : i '゙゙゙゙゙      ' ゙゙゙゙}:/l/ ′     事はしない。
      |: : l: : :i: : : : : : :l     ー '  ,.イ.:.l
      |: : l: : :l: : : :i: : : l   、    イ.:.:l.:.l        国を護る者たちには、相応の立場や特権が許され
      .l|: : l: : :l: : : ハ: : :.l    `T´: : :|.::::/l:!
      l:|: : l: :/: /  ヽN   ハ \ |:./ リ        るべきなのだから。
      l:|: : lレ'´     \    l  .l/、
      .l:.レ'´  \       \  」    >、
     l/.:::::``ヽ  \       \|   //\
    /.::::::::::::::::::.\ \.      | //.::::::::::ヽ

         フリードリヒ二世(大王)


               / : : `ー- ... _
             /: ̄:l\: : : : : : : ',- 、
               /: :/ヽl/ム: : : : : : :'; : :`ヽ、
           / i: l/、z-‐マ _: : : : :'; : : : :ハ
           /: :l:,lュ l 弋ア!イ: : : : : i: :l: : : ヘ
           !: :lLタ´`ー― l l: : : : : :l: l: : : : ハ
           !:l: ト       l:l: : : : : :l ト、: : : : :! 
           !:.l:l   _ .. - ノイ : i: : : l:ハ } : : /         あ、ありがとうございますーーー!!!
           /イ:ハ  ̄-    !l : l : : リ/: :l: i
        _r く l:トヘ      ll:l: l: : :lイ、: ヽN          これで生活していけます!!!
     _ r(´ヽヽ_jヽlト、:',      lNヽ、l-z '' ¨ ̄`ヽ
     ( ヽ`ー'   r ┐l:ー-、-- ‐、 l//       ヽ
    r'`ミ′    ` t \! ヽト、トr/, '   , -     ハ
    `ー-′      / , - '' ¨ /!レ  , ' __      ハ
      | '.     / /     / 〃./´ ̄        ',
        '. ヽ    !イ ヘ  / .il/         ,   ',
      i  !    l'   ',  > l __ ..       /  ,  i
       l  l     !   !〈 , '  ̄_ ..        / /  `i

             ユンカ


117 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:14:06.81 ID:0T9eCfso


      / ,.‐-y'´'ヽ/ ヽ-゙-ヘ
     /  / , / ∧∧ ',  ',ヽ
    ,'  /  l l l ,'‐-' | | |  l 'ハ
    ∧' ,'  l | ,リ  _リ l l  l l l
    ト、 'l   l`ニ´   ` ̄-r'___「    ユンカーは貴族ではないんです。
   / ヽl ̄'l ====  === ,'´ |
   /  ,∧l  |          { l|     例えば、貴族Aが死亡した際、財産(土地)は息子に相続
  ,'   /  ', lu_   ,、 _,.ノ ,'|
  ,'   /   ', .lヘ ',三|{=', |   'l |     されますが、長男Bの他にも次男Cや三男Dとかがいた場合
 ,'  ,'    ', ', ヘ ', |,l ,}|  ,'.l |
 |  l  l   /ヽ | ヘlレ'',´ l-‐' l |    爵位(貴族の証)と財産は当然長男が受け継ぎます。
 |l  L._ハ_ }-‐',=l<,ヘ.ヽ{  l   l l
 `ヽ.|   `'、_  `   ´ ',´ ̄ `レ'
        ',゙T'''''''T'7´
         ',ノ.  レ



       ,.-‐' ´フ^ヽ,`イ´ヽ,.-ヘ、 
     /   /    ,  , `  ヾヽ
    /     /    / /  ,' ', ∧l  ` ヘ 
    /   /     ,' l l l゙‐-‐'| l    ',     ですが、それでは残された子供たちは生活できません。
   ,'     ,'    , l ,斗ト,|   ト-、l , ハ
   {`ーー '|    l | ハ ハ|   リ |. l |  l|     そこで長男は、財産である土地を分割して、弟たちに
   ト- 、_ |l    l | | '-' '   '└r','  ハ
   ,l、ヽ `ハ  ___,|r´ ┃    ┃r‐l‐'''´     分けてあげるワケです。
  ,' `ヽ、γ| ̄ | |  ┃    ┃l |
  ,'  ,'  /ヽ.|  ', .|         ', |       こうして、貴族に連なる『フォン』を名前の中に持ちながら
 ,'  ,'  /  ハ.  ', |     _  _,ノ |
. ,'  ,' /  ,' ',   |`ニ、r‐、‐ T´  |       爵位を持たず、小さい土地で細々と零細農園を営む人々が
.,'  ,' /   レヾ,   |',=ニ|  /ス|    |
,'  ,' /  / ` '、  ',.', | // ハ   |       生まれました。彼らが『ユンカー』なのです。
  l /   ,'   ',`ヽ、ト', レ'/.  |    |


118 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:15:35.12 ID:0T9eCfso


      _ ,. -‐フ^ヽ--/ `ヽ、_  _
    ,.イ   ̄´    ヽ' ,、  ` `´ .ヽ
   //     ,  ,'ヽ,/_ ', l     ヘ
  / /       ,'   | `´  l l   ',  ',
. / l ,'  ,'  __l__ リ    | |_,   ',  ',
,'- | |  ,'   ハ `゙'ト    ,ィ''´L.....__',  ',     ユンカーは貴族ほど強い力も特権もなく、かといって
  | l_l _, r-,.-‐‐-.、    ,,-‐‐‐、 |`  r-'
  |   ´ l弋   _,ノ   ヽ、......ノ ',‐''´',      農民よりは上位に位置しているという、特殊な立ち場
ニァ|    |   ̄´            ',  ',
  l |    |      「 ̄ ̄l     ',  l     にいる人々でした。また、ユンカーは三十年戦争の影響
  ,lヽ    | U     |    |    ,ノ  l
  l l    .l_    |   _|  _,..ィ'     l     で経済的に没落し、更に大選帝侯や軍人王が行なった
  | ',    ',`>‐、-- ̄r‐ヾ´  ',.    l
  |  ',    ',   ヽ'´ `|  \  ',    l     軍備拡張の増税のせいで、半死半生の状態でした。




          i r ァ  ( ソ r /  )  人  Y   !
          | ,!/ 二ニ= ,―,-r =r' _^) 匕.!    |
          l _ソ´ _ /_L _ / ! l L _ ハ `>、|   |
        ∠´ィ '´ハムtVi/ ヽ} V_/`}7ト、 ヽ!    |     そんな状態の時にフリードリヒ大王の
          ,' 人 /'´ん、:}     了示xハ ト、ヽ、_ |
         !  l下 弋zク      Kじc八i/ ! ̄ |    お陰で、官僚や将校になって生計を立てる
           ;  ,!|     '    ゞ'='" |  l     !
           ,'  ,! i、   、            !   !     |    道が開かれたんだね。
        ; ,:'.l  l,ヽ、  ̄ `ー '     ,.イ ;' |     {
         ; ,' l  ハ ファ、     _ ィ ).Y i .|   l    ユンカーがプロイセン王家に忠誠を誓っている
         // 《|  ! r' l\_T ー.≦ _ </i  }、_}   l
.        //{ _/  | | |  ` ̄ ̄  /./  .! ハ    i    のは、この時の大王の恩義を忘れずに誇りとした
        {人.V  l! ! |  、_   / /  ,' / ::}   ',
      /`^' {   !| l     /  /   !/ .:::;   ',   からなんだね。
      ,'   !  i l. lr=、ト===r'--、 ./   ,'   ::::    }
       {     !  j ! ゞ='.L_/)_ノ /{   i    ::    i             【解説終了】


119 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:17:03.03 ID:0T9eCfso


   大王の死後、プロイセンは平穏そのものだった。

   取り立てて問題は起こらず、平和のまどろみの中にあった。

 _  _ _          ___
l^lニl^lニl^lニl  十/i~i~i~i#::/______/~ヽ个卅
'"''^^^^"''"''"''"''"''"''"'''''''''''"| 田 | 田|'"''"''''
''"''"''^^^''"''''''''"''"~~~''"''~"''"''"^^^^'"""'"''"'~~'"''"''"''~
|- - - -/⌒ヽ  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
' /″⊂ ̄ ̄ ̄⊃″″″ /″″″″″″″″' / ″″″″″″″″
/″″(::.´д`.)″″″' /″″″″″″″″''./ ″″″″″″″″″″″
″″ .( )U( )″″″/″″″″″″″″' / ″″″″ ″″″″″″″/ ″″
''"''"'' |_#_i__i!i|"''"~~~''"' .∧_∧.   ∧∧ "''"''"''"''"''""''""''""'~~~"''"''"''""''"''~
.    (__)_).     .( ;´-`) ( ,,゚Д)               ∧∧
wji!w rw,'rilwji!w、 wWkil (    ) (   ) rw,'rilw'rrr、 wjWilw'r (゚-;;゚ ,) rw,'
''"''"''"''"~~~''"''"''"''"''"'' | | |   |  0 "''"""''"''~"''"'''"''""'  | ; ;U ~''"''"
               (__)_).  し´                  |;; ;; |~
                                        し~'J
'"''"''"'''~'''''"''"'~~~"''"''"''""''"~~~''"''"''"''"''"~''"''"''~''"''"''''"''"''"''"''"''"''""''"''"'~'"
WWWwwwjij,,.、,、,,,vWWwjjwvjiiijwwiijijyyywWwWWjjwl|ili、,、,,    ,, ,;;iijwiijiyw
::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::|:::::::::::::_::::::::::: 从从:::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::|::
″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″
v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v


120 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:18:33.92 ID:0T9eCfso


   しかし、この平穏は破られた。

   フランスで王権打倒の動きが加速し、国王ルイ十六世は処刑された。

   フランス革命の勃発だった。


              //.|
             //./|
           //./| |
          //./ /|. |
        //./|/::/| |          _______________
        □/ / // | |.          |
        | |/.;;;;//.  | ||.         | じゃあ、国王はギロチンという事で・・・。
        | | ;;;;;;//   | |||         |_
        | |.;;;//    | |.||     ∧ ∧  |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        | |//..    | | ||.    ( ・∀・)
        | |/.     | |. ||    (    )           ワイワイ  ガヤガヤ
 ______.| |___//| ||__ / | | |__
        | |   //  |. ̄∠/(__(__) /.|          ∧_∧ ∧_∧ ∧ ∧.
..∧_∧   (| |⌒/. ∧ ∧⊃イヤァァァ.     //|         (´-`;)(@・ )(;´∀)(
( ・∀・).(⌒| |//(;´Д`) ←ルイ十六世/ |        ∧∧ ∧ ∧  ∧_∧. ∧∧
(    )  ̄| |/ (⊃ /  ⊂.⊃.   //   |       (∀・ )( ´,_ゝ)(   )(´∀`
| | |.   | |    /   └─┘ //   /.      ∧_∧ ∧ ∧ ∧ ∧. ∧_∧
(__)_)   | |  /         //   /       <_`  )(´・ω)(д゚` )(
        | |/         //   /.       ∧_∧ ∧ ∧ ∧_∧. ∧_∧ ∧
        ~~         //   /        (   )( ゚∀゚)(`   )(   )(゚д
.                //   /        ∧_∧ ∧_∧  ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
.               //   /         (д- )(   )( ´,_ゝ)(TдT)(∀` )


121 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:20:06.62 ID:0T9eCfso


【解説席】

       ,..-、_‐',..-、 ̄_.._゙'¬-.、
     /  ,  ´  `´  ヽ-‐-.、`ヽ、
   / / /  / ∧ ,ィヘ       \ ヽ
  /  / /  /l /‐ヾ--| l   l    ヘ
.  |  l  |  ハ |    | |    |    | ',
  | l |  | ,.斗ヒ'|  ヽL_l.   |   l |
  | ハ |  | ,ィくヾ,    ''_,.≧‐.|   イリ`ヽ   このフランス革命は軍事史の上でも外す事の
  `' ゙-,ヽ_|〈イ::l ゙    '_ノハヽl'‐-、/レ'ミ
    |.  l マリ     l::{゚ハ::l ,〉    |_,    できない出来事です。
    l  l `´ 、   .込イソ |     |  | 
    | .ヽ、   __  `´  |    |  .|    なぜなら、この出来事を持って、今までの戦争の
    〉  レ゙、-.、.'、_,)___,..、イ    |  .|
   / |  |  ヽ、 `´  ノ ハ| l   ||  l    形態だった『制限戦争』が終わりを告げたからです。
   /  |  |   ヘ`゙'ー'" , |l|   | | |
.  / //〉、.|   ヽ   /  ハ  _lノ | |



       _,.-‐' ´___ ̄ ̄ `゙ ''‐-、
    ,.‐-, '´ `ヽ/  `ヽ'`'ヽ、__  \
  /       ,、   `  ´ ヘ   ヽ
  /  /  / /` '-|  l  l     ',  .ハ     今までの軍隊は、君主の私物でした。
 /  l  l  l   |l  |  |  l    l   l
 |  |  | |   |l  | __ l  l   |_, -彡    いえ、国家そのものが君主の物だった
 |  l  `l'‐ト、  ,リィヒT´_|   l   |_,/ }
 `‐r-゙-r-ィヾ、    ィヽハヽL_l__|   |  ,.<|    と言えるでしょう。
   | |   '{うハl     ら'::ハ' |  'Tヽ´/ .l|
   | ,|  | マ:リ    辷'ソ |   | l  l   l|   結果、他国との外交交渉において、君主
   | |.  l   '      u|   l イ   l   l|
   | |   ヽ、  -    __,l   | .|   l   |   は自分の優位を確保するために、軍隊を
   |  |   | `゙フ、'''"´  ,'   l、|   l  |
   |  |   l / , リ __,. -イ   ,' ヘ    l  |   用いました。


122 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:21:34.28 ID:0T9eCfso


      / ,.‐-y'´'ヽ/ ヽ-゙-ヘ
     /  / , / ∧∧ ',  ',ヽ
    ,'  /  l l l ,'‐-' | | |  l 'ハ
    ∧' ,'  l | ,リ  _リ l l  l l l
    ト、 'l   l`ニ´   ` ̄-r'___「    ところが、軍隊はとにかくお金がかかります。
   / ヽl ̄'l ====  === ,'´ |
   /  ,∧l  |          { l|     フリードリヒ大王は国家予算の九割を軍隊の
  ,'   /  ', lu_   ,、 _,.ノ ,'|
  ,'   /   ', .lヘ ',三|{=', |   'l |    維持に使いました。
 ,'  ,'    ', ', ヘ ', |,l ,}|  ,'.l |
 |  l  l   /ヽ | ヘlレ'',´ l-‐' l |    確かにプロイセンはカントン制度といった進んだ
 |l  L._ハ_ }-‐',=l<,ヘ.ヽ{  l   l l
 `ヽ.|   `'、_  `   ´ ',´ ̄ `レ'    募兵システムを持っていましたが、それでも自軍の
        ',゙T'''''''T'7´
         ',ノ.  レ          半分は傭兵が占めていました。


                               常備軍+傭兵が、この時代の基本形だったんですね。
  
                               そして、ここまでお金のかかる軍隊は、一度の戦いで
.         /壱 //万:/|
        |≡≡|__|≡≡|彡|____        勝っても負けても、三割から五割の兵士を失いました。
  / ̄//.|≡≡|__|≡≡|/壱//万:/|
 |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡|      これでは大損です。ですから君主は、戦争を好みながら
 |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡|
 |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡|      戦闘を避けるようになります。
 |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|/


123 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:23:04.29 ID:0T9eCfso


             ミ        
              ヽ \     
            ./ \ \   
       ∧_∧/     ̄          例えば、『バイエルン継承戦争』では、対峙した
      (;´Д`)     i i i 
''""~"'''"/    ヽ''"~"__i i i--、        プロイセン軍もオーストリア軍も、本格的な戦闘
    ./| |   | |   ̄ ̄ ̄ |:::::| 
iiiiiiiiiiiii/ \ヽ/| |iiiiiiiiiiiiii::..  ノ__ノ..        を避けて、交渉で決着させました。
   /   \\| |        
   / /⌒\ し(メ    .i i i . ..        交渉の間、兵士たちはじゃがいも掘りばかり
 / /    > ) \  ノノノ
/ /     / /    .\_  ザックザック    していたので、この戦争は『じゃがいも戦争』
し'     (_つ   /:::::/::...  ザックザック
            ノ・ ./∴:・:         とも呼ばれています。
           ''""~~"''

                                         また、当時の戦い方の基本は、動きの鈍い

                                         軍隊を使って、敵の背後(補給路)を断つ事で
     ∧,,∧   ∧,,∧   ∧,,∧  ∧,,∧   ∧,,∧   ∧,,∧ 
    (ω・` )  (・ω・`)  (´・ω・) (´・ω・) ( ´・ω)  ( `・ω)σ   直接戦わずに勝つというモノでした。
      f─‐o)─‐l─o-)─‐(o-─l─‐(o-o-l─(‐o─l─‐f─o-t´
     `u-u'    u-u'   u-u'   `u-u'  U-u'    し-─┘   陣地取り合戦だと思ってくれればいいです。
∧   ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧
` ) (ω・` ) (ω・` ) (ω・` )    lヽ,,lヽ                 直接対決を選んだフリードリヒ大王の方が
‐t─-f‐o‐t─‐f‐o‐t─‐f‐o‐t- 、 ( `・ω)σ
-┘  しー┘  しー┘  しー┘ `ー←-o'⌒つ ))            この時代としては異質な存在だったんです。


125 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:24:35.04 ID:0T9eCfso


       ,.-‐' ´フ^ヽ,`イ´ヽ,.-ヘ、  
     /   /    ,  , `  ヾヽ
    /     /    / /  ,' ', ∧l  ` ヘ 
    /   /     ,' l l l゙‐-‐'| l    ',    他にも、当時は軍隊のスピードがとても遅く
   ,'     ,'    , l ,斗ト,|   ト-、l , ハ
   {`ーー '|    l | ハ ハ|   リ |. l |  l|   敗走する敵兵を追撃する事ができませんでした。
   ト- 、_ |l    l | | '-' '   '└r','  ハ
   ,l、ヽ `ハ  ___,|r´ ┃    ┃r‐l‐'''´    やる気の問題もあったんでしょうが、概して制限戦争
  ,' `ヽ、γ| ̄ | |  ┃    ┃l |
  ,'  ,'  /ヽ.|  ', .|         ', |      時代の兵士は戦いに勝った後は、それ以上、戦う
 ,'  ,'  /  ハ.  ', |     _  _,ノ |
. ,'  ,' /  ,' ',   |`ニ、r‐、‐ T´  |      のがイヤだったんですね。結果として、足がノロノロと
.,'  ,' /   レヾ,   |',=ニ|  /ス|    |
,'  ,' /  / ` '、  ',.', | // ハ   |      遅いんですよ。
  l /   ,'   ',`ヽ、ト', レ'/.  |    |



     r'ニイ : r=〈、: : ,、: :く^; : : :ヘ : :ヘ  l
      |: :ヽ} : :ヽ: :>ヽ`: : .:J、: : ⌒ヽ. ヘ l
      l:.:.:*ゞx : : (: : `ヽ、: : :.ヽ_: : ヽ、} l
      ト- ': : :._ > ― f' ¨下. ̄.ト、 ̄` ヽ、 }    つまり、制限戦争は君主同士のチェスゲームの
     ノー'´ ̄ / l.  ,ィ !   } ヽ._レ}-ir' i ,>
   ∠ィ 「` 7 十ァ-j、/l イ!   ヘlニj_ハ. ハ | !   ような戦いだったんだね。
    / i .i ,' ,ィt7示x jノ j'   '行h;} jノ!| ソ .l
     { ハノV / ト'じ_;:}     弋tタ ! !i i |  フリードリヒ大王は、あくまでも制限戦争の名手
    ゝ}  | 乂クソ    、    、、 ! i.| ',  !
     ,'-|   ト, 、、               ! ! l  ', !  だったわけだ。
.   人ニ!  |         - 、   / |l  ',. i
   , ``|  |ヽ、      '´     イ.|  !|  ヘ V     でもどうしてフランス革命を境にして
   ,' i  !   |.  `   、     r'  ! |  | .|  、. ヽ\
  ,'  | i|  |`丶 __ _フ ´) V  || ! .|  i   ヽ   制限戦争が終わったの?
  ,'   レ'T.  |         /  \_l| |__|  ',   /
 ,'ー-イ  i   |、         /    / `| |/`ヽ   /


126 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:26:06.75 ID:0T9eCfso


    /   /´    `´    `‐´  `ヽ、 \'"´         ヾ、
   /  / /  ,、   ,.、           \ ヽ   _,.-‐'
  /   '   /  l | ヽ,/  |    l  l     ハ ヽ-'"    __
. /     |  | ├''-、‐'-┤ |  |  |      l  l、  ,.-‐'´       制限戦争には前提として、『軍隊は君主の
 |    l   |   | |     | .|  .|  |     l ノ }´
 l |  |   .|  l| |   、 | ,ハ  イ  |     l , |       .    私物である』というのがあります。
 l |  .|   |_L斗ヒ    `メ=kzュ、'L__ l     l / /
 `‐ハ__ヘ__'_´ _,ィ=ミ‐゙   /ノ,ィ=ミ、| /|    l | ' /`゙ー- 、.._       ところが、フランス革命で君主であるルイ十六世
    | `゙'l 〃、,)、::ト    " r、ノ、::ト、l.L_  /lハ/       `゙ー、
  /|  ',ヘl い´ハ:l      l:::Y´):l }   ̄'| ノ  -==ニ二__    は処刑されました。
  `<´|   ',  マ廷リ       弋近:ソ'| /   .|ノ、__,.-‐フ´ /
    ン  l  l  `´          `¨´ |/    .|    ,  /'  _,.'_,.-   『朕は国家なり』で有名な国王絶対主義が終了し、
  <_  l .{                  ./|   l |  /'ーヾ、-_'ニ'-'"
    `>',..-‐ゝ、    こ_ー.、    / |   | |/              国政の主権を、国民が手に入れたんです。
    ´     `゙''¬ー-`´--‐フ  .|   | ゝ、
                r''"   l_  ヽ、  `ヽ_            そしてそれは、君主の軍隊が国民の軍隊に
              r''"`ヽ、_,.ィ'´`゙'¬-、ン'ー'´
              `¨¨¨¨`゙''"                     変化したという事でした。

   国王や貴族が担っていた軍事を、今度は一般の国民が担うようになりました。『国民皆兵』の始まりです。

   フランス革命によって主権者となった国民は、今までの常備軍+傭兵にはない高いやる気がありました。
 
   徴兵制による『国民軍』の誕生です。

        ┏┓                ┏┓         巛 ヽ.                     ┏┓      ┏┳┓
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    ┗/´》〉  ┗┛  ┗━━┻┛┗┛┗┻━(´∀`_/ /  ┗━┻┛┗━┻┛┗━━┻┛┗巛 ヽ┻┻┛
  * | 〒  /⌒ヽ | 〒  ||| ,.へ´_|_ヽ  ,-r、,r/」  f  |||  ∧ ∧,.へ,    〒 ! /⌒ヽ 〒 !
     |  |  ( ´∀`)  |   人l ァ'`・ω・)〉/_ュヘ〈|7  | *   (゚∀゚ `ァ ノ +   |  | ( 个  ) |  |
 +  |  {  |   .|   {  .(__)、   ○〈_}ノ :   |  +  O    /:-一;:、 / /. |    | ./ /*
    ヽ ヽ |   .|.ヽ ヽ (___)  、 〈   く/ ヽ__,」 +    )   ミ;;★:;:;:;ミ/ /   |    |/ /
     ヽ  ヽ,, ´∀`) ヽ  ヽ ´∀`)__ノ ヽ__) /  ,ヘ   | __,, '´ ̄`ヽ__ (・ω・´/ /  (・∀・ / /
 ,.へ ■ヽ ヽ     ー、 ヽ     ー、     /  / |.  | ★((ハヾヽ,.べ, ミ三彡 f  ,-     f+
 l ァ'^▽^) i     ,rュ ', i     rュ ', |||  (   〈  .|  .|  ハ^ω^*`ァノュヘ    |  / ュヘ    | ← 国民軍の士気
 ヽ    ○.|    /{_〉,.へ∧ ∧{_〉  << \ ヽ .|  .|   O☆゙ _ノ_,} )   | 〈_} )   |
  |  、 〈 |    〈   l ァ';・∀・)        \ノ |_,,|   ノ´ ̄ゞ⌒'ーァ    ! |||  /    ! |||
||| l__ノ ヽ__)|   ,ヘ. ヽ  ヽ    ○ヽ  +    |__ノ|  )  `7゙(´〈`ー''´     |   /  ,ヘ  |   ガタタタン!!!!


127 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:27:38.47 ID:0T9eCfso


 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |_∧∧_∧ ∧_∧   |
 |. Д`);´Д`)(;´Д`)  | ハァハァ…
 | ∧_∧  /⌒   ヽ∧⊥∧
 |(;´Д`) /| ∧_∧ .(;´Д`)  ハァハァ…       国民軍は、比喩表現でもなんでもなく
 |⌒ ∧_∧(;´Д` ) ∧_∧
 |) (;´Д` ) ∧_∧(;´Д` )            百万もの軍勢を、安価に素早く集めら
 | /⌒   ヽ (;´Д` )    ヽ ハァハァ…
 | /| |   | |/⌒   ヽ   | |             れる打ち出の小づちみたいなモノでした。
 |ノ \\ /|/| |   | |\./| |
 |   \\ ノ \\./| |\\ | |         .   また、今までの常備軍+傭兵よりも高い
 |/⌒\し'/   .\\ | |ヽ し'(ノ
 |     >/ /⌒\し'(ノ  > )              やる気によって、無茶な行軍や劣悪な
 |   / /    > ) / /
 |  / / つ    / / (_つ              環境でも戦えるようになりました。
 |  し'     (_つ   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



              。∧,,∧            ∧,,∧         これらの結果、今まで不可能だった
               ゚ ( `・ω)        o( `・ω)o
   ‐  ― =;;⌒`) ( O┬O ‐ ― =;;⌒`) (  ┬)         追撃戦が可能となり。敗走する敵軍
 ‐ ― =;;⌒゙)⌒`)◎-J┴◎ ∧,,∧゙)⌒`)◎-J┴◎゚.。∧,,∧
                    ゚ ゚( `・ω)           ( `・ω)   に大打撃を与えられるようになりました。
        ‐  ― =;;⌒`) ( O┬O  ‐ ― =.;;⌒`) ( O┬O
  .     ‐  ― =;;⌒∧,,∧ ◎-J┴◎― =;;⌒∧,,∧◎-J┴◎   
            (u´゚'ω)          (u`・ω)
   ‐  ― =;;⌒`) (u.O┬O  ‐ ― =.;;⌒`) ( O┬O
 ‐ ― =;;⌒゙)⌒`)◎-J┴◎― =;;⌒゙)⌒`)◎-J┴◎


128 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:29:06.01 ID:0T9eCfso


      |  / 、.| l  |      .|.|
        |  |  γ| |  .|   ,   |.| ̄ ̄`
.      l  l|  .| l_ .|   |   |  /.|___      しかし、ここで問題が起こりました。
      ゙ヽ'l、_ .|ソ≧==---''―' .L
         `|´    |     |.ハ┬─     それはどうやって百万人もの規模の軍団を
            | === .|     l ノ.|
  r'''ヽ., __   /  xxx |      lr" |       運用するのか? というモノです。今までの
γ´   ." __l  !、   u |     ハ   |
ゝ,    ミ´    ゙ `‐- |     ハ  .|       制限戦争時代のように一人の将軍が全体
 ゝ=、__,.ノ        |     ./´.ヘ   |
.             |    ./  l \       を動かすのは物理的に不可能です。
             |    /   |  \


129 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:30:35.23 ID:0T9eCfso


   そこで登場するのが、フランス陸軍大臣カルノーです。

   どうやって百万人もの軍勢を統制するのかという疑問にカルノーは答えました。


           _,;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙';;、
          ,;';; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; `、
          ,';;;;;,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;  ;゙;
         /;;;;;;;;  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;   ,,,;;;;;i
         i;;;;;;;;;;;;;;;,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;; ;;;;; ,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
         ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;li;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
          i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/l;;;/l;ソ;;/ |;;;;;;/| l;;l゙ヾ;;;ト、;;;;;;;;;;;;;i
          |;;、;;;;;;;;// /,'' / l/  |/|/   ゙l  ヾ、゙i;;;;;;::::/
          /ヾ;;/ソ       ,  ,      ヽ l;;l"゙l      そのための『師団』です。
          '、 (ヾ,,===;;;;;;;,,,,,_`il,i゙__,,,,;;;;;=== ,/|lヽ l
            ヽ、`||ヾi;'(:::::゙'゙:::/;;i=i;;;ヽ:::゙'゙::::)゙i;/ |l'ノ/
           /ヽ|l、 ゙i::;;;;/⌒⌒).ヾ..;;;;;;;;;;..ノノ/l.,/\
          /;;;/::ミヾ、./ / / )     '゙ /ミ"i;;;;;;;;\_
       _,.-;;'";;;;;;;;r‐ ミ/゙ ,/ /  /_!/`   /,,l;;;ミ/;;;;;;;;;;;;;;;;~\
  _,、-‐;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / /  /   /.__,,,..-/ヽ /;;;ミ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;,,、_
‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ノ / .ノ  / ,,, /  ノ/';;;;ミ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙'';;;,,、_
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ/ ノ  /  /,,,,/   /;;;;ミ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/    /  /;/ /;;;;;;ミ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ   ,    `゙  /―''':::::::::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |  |      ノ:::::::::::::::::::;;;;/i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

        近代軍制の父 ラザール・カルノー


132 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:32:04.17 ID:0T9eCfso


   今まで集められた兵士はそれぞれの指揮官の采配で、好き勝手に配置され
   また、一塊の集団として運用されました。

   組織としての指揮系統が未発達だったからです。

   
           ∧,,∧  ∧,,∧  ∧_∧
  ∧∧  ∧∧(´・ω・)(´・ω・`)(・ω・`) ∧,,∧
 ( ´・ω)(ω・` )l   U) ( つと ノ U U (・ω・`)         ∧_∧  おーい、オレの命令を聞いてくれーーー
 | U   |と ノ`u-u'  `u∧,,∧ ∧∧(U U)       (・ω・`)
 (  ´・)   u-u  (  ´・) (    )(・`  )`u-u'         |   U)
 (l    )      (l    )(    ) (   ノ∧,,∧          u-u'
  `u-u'       `u-u' `u-u' ..`u-u'(     )       ↑
           ∧,,∧  ∧,,∧      (    )      指揮官
        ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧   `u-u'
       ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
       | U (  ´・) (・`  ) と ノ    ← 今までのバラバラな軍隊。まとまって行動できるかは
        u-u (    ) (   ノu-u        指揮官の個人的資質に大きく左右された。
            `u-u'. `u-u'


134 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:33:37.65 ID:0T9eCfso


   そこで新しく『師団』と呼ばれる編成単位が創られました。

   師団は一万人規模の兵隊から成る部隊で(国によって人数などに差異がある)
   歩兵・騎兵・砲兵・工兵・輜重といった分野を担当する諸兵科がバランス良く
   組み込まれています。

   これにより、師団独自の行動が可能となり、戦闘能力・移動速度などが向上しました。

               指揮官
                ↓
        ♪      ∧,, ∧            ♪
♪          ∧,, ∧ ・ω・) はーい、そこでワン・ツー! ワン・ツー!
         ∧,, ∧ ・ω・)   )
    ♪∧,, ∧ ・ω・)   )っ__フ   ♪    ∧,, ∧
  ∧,, ∧ ・ω・)   )っ__フ(_/ 彡    .∧,, ∧    )
 ( ・ω・)   )っ__フ(_/彡    ∧,, ∧    )   ) 
 (っ  )っ__フ(_/彡    .∧,, ∧    )   ) Οノ
  ( __フ(_/彡   ∧,, ∧    )   ) Οノ ヽ_)
   (_/彡      (    )   ) Οノ 'ヽ_)      ← 師団によって規則正しく動ける軍隊。各指揮官は
            (    )  Οノ 'ヽ_)            己の直属の上司の命令を聞けばいいだけだった
           (ゝ. Οノ 'ヽ_)      ♪         ので、命令系統が混乱する事はなくなった。
     ♪    ミ  ヽ_    


135 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:35:34.89 ID:0T9eCfso


   カルノーは当時、劣勢にあったフランス軍を立て直した軍政の天才でした。



   /;;;;;^^V;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:/|;;;;;::''/ // /::::/ 'ヘ、:::,、;;;;;;;;;;;;;;;\
  /ヘ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::/ /::/      //      :\( ヽ;;;;;;;;;;;;;;;:::\
  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::/   ソ       '´      ::::`ゝ)\;;;;;;;;;;;;;;;:;;ゝ
  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/|/                    : : : : : : :ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;lヽ
  V!;;;;;;;;;;;;;;;/ |                l      ' : : : : :|: l;;;;;;;;;;;;;;:;|
  丿;;;;;;;;;;;;;.i / ,,...ー--:..,, __   l     / _ _ ,, .. .. ,, _ へ::>ミ;;;;;;;;;;;;;|
 ´i;;;;;;;;;;;;;;;;;!´<ア ´ ¨     ` rソ  /, /       `丶_ |;;;;;;;;;;;;!、.
  |/i;;;;;;;;;;;;;| r==(         )/⌒ヽ(          )彳 |;;;;;;;;;;;i
   |,;;;;;;;;;;;| !i  丶. _    _ . / |   |: :丶_    _ . /   !i !;;;;;;;;;l
    |;;;;;;;V/      '' ''   ,. ´, . . .;' 、: : : '' '' : : : : : : : ::ii/;;;;;;/v
    ヾ;;;;;;;ヽ          /(  : : : : : : ::)、: : : : . : : : : : : : :/;;;;;;;/
     ヾ;;;;;ヘヽ       /::' ゝ´`: :´:  ´ '\: : : : : : : : : : ∧;;;;;/   .   そこで、ワン・ツー! ワン・ツーー!!!
    /ー《;i \     /: : .'  _ _ _: : : : :ヽ: : : : : : : : //;;=ヘ
     i /::::''ヘ;i  ヽ    : ::  /_,. -ー- .,_\: : : : : : : : : :://;;r'て |
    ! ::' ;:::ヘi      ::' /^~      ~^\: : : : : : : : /;;/)ヽ |
    ヽ  :::: ヽi       ' |  _    _  |: :: : : : : : /;;/:: :::: : :|
     ヽ   i;;;;i    ! |/´   `ー ´   `ヽ!: | : : : :/;;/::~::: :/
       ''ー y;;;i    ゝヽ-ー ´ ̄`ー- ソ;;ノ : : : /;;/_/
          i;;;;;i       =-ー=: : : : : : : : :/;;;/
            |;;;;;;i            : : : : : :: : : /;;;/
            ゝ;;;;;;\     /⌒\ : : : : : /;;;;;;/
             |ヘ;;;;;;;; ̄\__/;;;;;;;;;;;;;;;;; ーー´;;;;;;;;;イ
           !  ヽ'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'/: :|
           |   ':: \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/: : : :|
   .          |   :::        : : : : : : :/: : : :


136 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:37:05.60 ID:0T9eCfso


          ,.. 、   ,. 、
    ,γ⌒ーイ   ヾ _ ゙ヾヽ、     元々、師団とは【Division/分割する】という意味で、
  , './     / //`ヽ.' ヘ ハ ヽヽ
./  / /  ,'  l |` `゙´´ l | ',  ', ',    これによって軍隊をスムーズに動かせるようになりま
   / ,','   ,斗キト     ,ニ|、',  ',. ',
 /| l l    | _| リ     ノL_l   l l',   した。しかし、今度は肝心の師団を含めた軍団を
´ ,リ. ',',_,..- ' ´         T‐┘リ
 彡|,.ヘ〉.| ===≡   ≡== |  |`    どうやって思い通りに指揮統制するのかという問題も
  _|   |               ',  |
‐'´' |.   | XXX        XX,  |    発生しました。そんな中、一人の天才がフランスに
  ヘ|   |      `(_`チ     ノ. |
   |   |           , ィ'   |   現れます。
   |   |`         ´ |    |


137 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:38:34.44 ID:0T9eCfso


                    _,-'´ヽ
                  ,r'´>`ヽ `、
             ,r‐'''''''''''‐' 7>、:.:.:ヽ i
     r‐--‐‐‐-v''''‐i::.    :.  `'''‐-;;;! !
    l;,r'´¨¨''‐;:! .::::l:: :.:. :.__::.       〈
     !ヾ7;r;./ .: .:: ::/!:..i、;-''i ! ̄ヽ    `、
     ヽ::ヽ/: .:::.::_/___ヽ!/  l !   !       ヽ
      `、:.:: .:;-"l ! `i、  l_,! _,-'’      ヽ
      _,/.:::.:/  l_,!  / `'''''''''´/.:  .:: .: :.  : i !
     // ::::::ヽ ____ ,/ ,、_丿 !::: .:::..:::: :::::. ::: l !
   // / :::::: / ヽ  `ー'′   !i::.::;イi::;ri:..:::::.:::: ll,!
    l,!l/l :::i:::i:!::::::::::`:..、     _l!;/:::''´:/ヽ:ト、i、/      アチキの辞書に、不可能の文字はない、みたいな?
    ,r‐`、!:/!!::::::::::;::::::::`''''ニ=''''¨二l,イ´_  `
   ヽ _ 〈 ′l;!ヾ;/`´`´_Y’‐''´ :.. i´ ` 、
     l,r'''''''''ヽ   /7::     ::i::!.   ヽ
    /:.     `i-'''’/:: .:.  ::. ::Y:. :.    ヽ
    !:::::..    .:l::!::::;!::: ..::::.  :::..:::!:: _,.┬‐,〉
     ヽ ______,,ノ!_!/.:::::.:::::::::...  :::::::l∠-! l<_    !
              ! ::::::::::::::::::::....::::l:::/   ` 、_/
           /¨¨''''''''''''''''‐-----!::.     ! ...:
       _,,,-‐''''´ ̄¨¨''''''''''''''‐-----!::::...   /_,,/
     _,-":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;;;;;;.:.:.:.:.:.:.:;;;;r'´:.;;;`iー---''´!`、
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;;;;;.:..:;;;;;;r'´:.:.:.;;;;;;;;!: :!〈二>! ` 、
 /¨''''''ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;;;;;;;;;;/:.:.:.:.:.:.;;;;;;;;!:::  ヽ____;;! :.
. i:::::::::::::::::::`:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.;;;;;;;/;;;:.:.:.:.:.:.:.;;;;;;;;;!:::   ::::..   ::
 `ヾ、::::::::::::::::`::、:.:.:.:.:.;;;;;;;;`;‐;、:.:.:.:.:;;;;;;;;;;;!:::..    .:. .:::

     ナポレオン・ボナパルト


138 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:40:08.05 ID:0T9eCfso


   ナポレオンは各師団長に直接命令を飛ばす事で、間接的に百万の軍勢を指揮する
   事にしました。これは天才ナポレオンだったからこそできた事でした。

   すなわち、ナポレオンは自身の天才性を元に作られた作戦を遂行するために、
   絶対的な命令遵守を部下に守らせる事で、自身の軍団を己の手足のごとく動かしたのです。

   これを『命令戦法』といいます。

              __
         | ̄ フ`       `く ̄ ̄|
     /  / ヽ/  _/ヽヽ _ ヽ /ヽ_
     7_  7_ / (  || _X_ ||  ) V   ヽ
   _      /  T  ̄     ̄ T  |  ヽ//|
  |  >  ̄ `ヽV |  (__,、__) / /'  ̄ `\ |      アチキが白と言えば、黒でも白!
  | ´       ヽ ̄7、 ―― ' /        \
  / _         V   Y´|| ̄/         へ \   総司令官の命令は絶対だぜ!!!
. / ゝ. ||ヽレ1__    |ゝ._人_\ |     / /ヽ|| ノト、|
/イ | ` ‐'、  || )| ̄フ ´ ̄ ̄ ̄`く  ̄|´|| ̄ X ´ |V    全軍団を、アチキのドドメ色の脳味噌がはじき出した
. レへ.(_,.、_) ̄ | /         V /  ̄ (_.、) ノ
  / ⌒Y⌒ヽ―7 ..,,_/ヽヽ_,,..  ヽ`Y ⌒ Y⌒ヽ     作戦の通りに、徹底的に動かすんだニャ!!!
  |   |   | / (   ||__X__||  ) | |   |、_ノ
  `‐‐へ_ノ厶  T  ̄     ̄ T   | ゝ_ノ
     、_    |/|へ (_,,..,,_) ノV|/ /  /
      ヽ.     /⌒ヽ /⌒ヽ.  /  /
           ゝ_ノ ヽ_ノ


140 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:41:34.21 ID:0T9eCfso


   こうして1803年~1815年の間、ヨーロッパにナポレオンという名の嵐が巻き起こったのでした。


           ,,-、く~~ヽ、 っ  ヽ,          /~~ (
           (    __ノ ヽ-,  |          )  /´
          _/     | _ ,ノ   ヽ         `) ~|
         \___ノ )`´    |        __ ,)  レ~、
                ,-´、_    ´つ   /~~~´
              ,,-~~`   ,,ノ   /
              ´~~~~、_ノ ,~-´
                  、-、 ,,-ノ
              |~~~~`ツ    ,r-「` ‐ーヽ、 _
              `ヽ,     タlヽト、/\l\lヽマ
                ~ヽ    |(『_X.『__) |  |    おフランス一色にしてやるニャ
                 )    /_l ー'ーi   |_ ヽ   
     ,,、,,-、          |    ( _)\V__/( _)ヽ|
     |   `‐- 、,     ノ    `丶<_ _/       ,--,
     /      ~`~~´       ∪ ∪   __     )  ヽ
    /                  ,~、__  _~´ `丶   ヽ  `ヽ
   /                  |   `-´   _、 `|   `|,  \
  /                ,__,-´        ( !  \   \  ~~~`ヽ,,_
  `/              /           、二,   `ヽ_,,   ̄く    |
  /,             (  _ 、‐、 ο     ´i  |      `-、   ,~_\ i
  ~ `´ヽ,         /´  ~  `´       ) ,,_|        `i ヽ, `´ ヽ
     |__,,-‐‐-、,, ,,-‐`              `´          ) ,-!     )
     ,,-‐、    ~                       i~~`-‐フi_/
  _,,/   ` ‐-´i_ - ‐ ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐ ´`‐`―´~ヽ,っ  `\_ 


141 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:43:06.96 ID:0T9eCfso


   ナポレオン率いるフランス軍がイタリア戦役でオーストリア軍を破ったのを受けて、

   プロイセンでもフランスに対抗するために軍制改革の必要性が叫ばれ始めました。

   そんな中、一人の軍人がプロイセン国王の元に嘆願書を一通送ったのです。



                |、/! l、l、j,:/:l , .:: '" "´..::  '"´    .......:::::_,,
               l '::| ヽヽ/::/:::::::-‐''":::::::::::::::::::::::::::::::_,,. -‐''"´ _
               |:::::',/〃,.、---――''''''''ー‐‐-‐ァ‐'''"    ,,.-'"::
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               /.:/|   r-、  ̄`''ー┬r-,- 、,_ヾ::::`ヽ:::彡´::::''"::::::
             /.:/   l\./  ',       | | ll   ̄二r‐-、::、ヽ::::::_、
           /.:/  __j /   l____|_l-┴‐''7´::i r 、 `|::ミ、:::≦、_    なになに……
        __,,. -/:/  ̄/ V             /〃/ ) /, /::;:'"、ー‐'"´
     r'"´:::::::://:::::/ __/',`ー''''‐         '´l/'ヽ‐'/!、:::/!`
    |::::::::::::::/'::::::/   〈    l`ー‐-、,_  ,、      r‐''´ ノ/ ,'`ー‐--    『第一/中佐待遇で雇ってほしい』
.    |::::::::::::/:::::::::|    l__,j `ヽ、    ̄´      /   /    |
    l::::::::::::::::::::::::;l / ̄    `ヽ、       _,,.‐''゙,,. '´       !   /    『第二/貴族に取り立ててほしい』
   ノ:::::::::r―'''"´/   ,-‐'''7‐-‐'    _,,.ィ-‐''" ̄        /    |::
  /:::::::::::|   /   /'"´\`''--r-‐<  l           /      l:::    『第三/軍政改革に参加させてほしい』
  !::::::::::::ノ  .| r''"´   ,、 入.フ|   、/         /      /:::
  〉:::::::〈    |   -‐''´ ̄  ヘ |   /                /::::::     差出人は、シャルンホルスト?
. /::::::::::/     |      _,.-‐'⌒ヽ, |  /  ,,. -‐''"´      /::::::::::::
/::::::::::/    |          //| / /         ,. -‐'´ ̄`ヽ、:::

    プロイセン国王 フリードリヒ・ヴィルヘルム三世


142 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:44:32.21 ID:0T9eCfso


                  __ノ!、,,/〃:/‐-、
               //´ '"´/ :::/,.  ,.`ー'l_,,.
               r'、  、ヽ:|、 .::j:〃,r''´::. ノ|
               ! `'r二ニ===ニ二'、ー‐'´.l!
              」、.ノi´l _/ヽ.__ `ヾー-'l
              | :/ ,r''´  '  '   `ヽ、 ',::|!        
              l :| /  r,=====,、 ヽ !:|
              '、l/ヽ l´:::::::::::::::::::`l /,:l'V                  ふ、ふははははははは!!!
                 /l,::l` ヾ´ ̄ ̄`ソ 〃::;ムヽ、
        _     { しニ:!   ` ̄ ̄´  /'イ`-''ソ                 ずいぶんかっ飛んでる内容だと思ったら
 ̄ヽ,-、_r‐'´::::::``ヽ、  `´l゙:lヽ、   ⌒    /::`T´  ,,.‐''"⌒ヽ-、 ,.‐、_r''''ー-
、_ \:::::::,.-‐-、:::::::\  ( ヾ、 `ヽ、   ,.r''"/'゙7  /:,.‐''"`ー''ヽ::´,-、r‐''ー'"   あのシャルンホルストか!
  ヽr、 r‐':.:.:.:.:.:.:.`ヽ、/ヽ. ゙、  ``ヽ;ー‐r''"´   //|/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〉´:.Y:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〈   'ー|     |` |     l'´ ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.://:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.` 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、   '、    l. l     ,'  ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.://:.:.:.:.:.:.:.:.:.:    OKOK! 採用!!!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、       l.l      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.://:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゙、        j゙ /    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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143 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:46:04.41 ID:0T9eCfso


              /.::.::.::.::.::.::.:/:.::.::.::.::.::.::.::.::\.::.::.::.:\.::.:ヽ
             / :.:: /.::.::. /.::.|.:::.::.::l.:::.::l.::.::.::.::.',.::.::.::.::.::ヽ.::.',
           〃.::.::.:/.::.::: /.::./|.:::.::.::ト.:、|.::.::.::.:: |.::.::.::.::.::.: |.: |
              //.:/::.,':|.::.::.::.|.::∧|.:{.::.: |ヽ:`l\ー-|.::_.::.::.::.::.:|.: |
          /イ.::.l::.:l.::|.::.::.:孑イ j八.::.:| \∨\.:}\.::.:!.::.::.|.: |
           レ'| .::l::.:l.::|.::.:: ∧::.L、 \{  行示沁ヾ!.:/.::.::.:l.: |
           | .::l::.:l从.::: l〃レf沁      {!ヘ:::rリ }}∧.::.::.,' │   これからは、プロイセン軍の軍人さんだよ。
.            l.::小.: ヽ\{iハト:::ri}      V込ソ j/.::.}.:: /.::.:|
            \レヘ :.:\{  V少   '      ,,  |/.://:,'.:: |    貴族にもなれたし、がんばらなくちゃ。
            /  `トヽム  ''     rっ       |.:/.::.::./::.::.|
            \__,/|.::|:|人            イl/.::.::/ .::. リ
              {: |.::|:l.::.::{> ._      _ イー|:l.::.::/.::.::j/
              {: |.::|:l.::./ ̄`Yえ.=≦ー┴┤.::/:://
                  ゞム.:!Ⅳ / ̄Ⅵ :::::::::::::::::::::||.::.xく
              , -‐\{   //^ヘ ::::ー=::/ル'´  ヽ、
                /^\ ∧     jJ::::::::/        >‐、
             ∧   \∧  ^  }::::::/    _ -==彡'´⌒\
            ,' ヽ   ヽ_)―-、 /::.:/_ -==彡'´ ̄/      ヽ
            {   \Y /==-  \∨=彡'´ ̄  ∨       }

              ゲルハルト・フォン・シャルンホルスト


144 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:47:39.28 ID:0T9eCfso


【解説席】

 (  /         ____          ヽ __  ) |
.  ヽ|     ,. ,-r::T:「´  |::|:::,.zェェk`::T::l::r:-...、_    ├ '   |
.   |  ,..ィ::'::l:;zュ=+::|   |::l:´:「::::::「`゙:ト::|::|::;:::::::::l`ヽ、. |   |
   Y´::::|::l:;イ´::ハ:::|ハ   リ;::::|:;ィzェミ|::::|::l:,'::::::::::ト、:::::r'   |     シャルンホルストは、ハノーヴァー出身の小作人の
    |:::::::|::l::::Vィ'ヽ`ヽ   ´ イ _)ヽ:仆;:|::l,':::::::::├-ミ::}   |
    |:::::::l:::´l { r-'::ハ::l       ら゚:ハ::} V ,'::::::::::::l:::::::::::l   |`ヽ   息子として生まれ、二十八歳の時に士官になりました。
    ゙l:::::::´:ヘ ゙ う;::::リ:l       {弋_:ソ:リ 'レ::::::::::::::l:--r‐{    |.:.:.:.
    |`TT`:',  辷Zソ ,    ゞ=ニン /:::::::::::::::ハ:::::|::::ト--┘.:.:.   その後、初期のフランス革命戦争でイギリスのヨーク公
    |::::l::|::::::}xx`´          xxxx /::::::::::::::,'ノ::::::|::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:
    |::::l::|::::::、      __,.     /:::::::::::::::/::|::::::::|::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:   の元でベルギーで武功を上げました。
    |::::l::|::::::::`:rー-....___ , ... _-ノ:::::::::::::::/::::::|:::::::|:::::l.:.:.:.:.:.:.ノ
    |::::l::|::::::::::::|:::::::::::::l,ィ';},. ' ´/::::::::::::::::;イ:::::::::|:::::::|:::::「 ̄ ´    その後、軍事ジャーナルなどで論文を寄稿し、名声を
    |:::::l:|::::::::::::|l:::::::/ノ´ /:::::::::::::; イ:::::|::::::::::|::::::|:::::|
    |::::::l|::::::::::::| V/'´ l /::::::::; ' ´  ハ::::|:::::::::::|::::::|::::|       博しました。
    |:::::::ハ::::::::::| /´ノ |/::::::::/       }::|::::::::::::|::::::|::::|


145 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:49:04.67 ID:0T9eCfso


   シャルンホルストは兵站総監部(軍兵站本部が変形したもの)に所属し、軍制改革
   のための『軍事協会』を開催した。

   軍事協会には、改革賛成・反対を問わず、多くの有能な若手が集まった。



  ,. .:´. :.:.. :三ミミミヽ .:..: .:`ヽ
 ´. . :. :. :. :.  ´  ̄` .: .:ミミミヽ
 . .:./. :. :. :. :. :. :. :. :. : .: .: .: .:. :..`ヽ、
 /. : : .: : :. :: .: : :. : : .: : : . ::: .: .:: .:.:.:.\
 . : /. . : :/ : ::/: :: : : :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :..\
 . /. : : :/. :.:./:: .::} .:} :.:.:/ :.:.:.:i:|.:l.:.l.:.::.:.:.:.:..:i
 /. : : :/. :.:./.:,.ィナナ.:´:/:/. .: .l:|.:l.:.l.:.:l.:.:.:.:..:l
 : : : : {. : ./レ'´.:.:〃∠/:/: : : :从ナメ、.:l.:.l.:.:..:l
 : : : /{: :/l/: :.,.ィテ弌 l:/: : /i:ハ.:./.:l.:.l.:.l.:.:..:l
 : : / l/ \/ イ i.:.。1 /:/  リハ∧.:}.:.l.:.l.:..:,′    フランス軍に代表される、新しいタイプの戦争に
 : /}   }  } ヽ廴り ´   jりソ .l/:./:/::.:,′
  ノ  ノ イ}   ' ' '    , ` {レイl/l/ l/      対応するためにも、改革が必要なんです!!!
   〃 〃i        __   ,.イ.:./ :}
  〃 〃.l.:i丶      ´  /:.:}.:/.:/
 _人 / lN  丶、 _, .イ⌒ヽ}.:./
    `ヽ     ∧ <   l/
  、    \     !   ヽ、
 ヽ\    \   !   //入
 :::.\\    \  1  //.:.:.:.:`ヽ  ← 改革穏健派
 :::::::::.\\    ヽ |//.:.:.:.:.:.:.:.∧
 :::::::::::::::|\\ -‐只 く.:.:.:.:.:.:.:.:../ }


146 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:50:33.59 ID:0T9eCfso


                -‐=/, ヘ`く: :〃: \
          / : : : : : ∠≦厶:∨∠≧、ヽ
.        /: : : : : : '´: : : : : : : `´ :: : : : `ヾ、
.      /: : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
      /: :.:// : : : : /: / : : : : : : : : :\ : : : : \
.     /: : /.:./: : : : :/: :.:/: : : :.:.:.: :│:.: :ヽ.:.\: : : : :ヽ
.     ,': : /.:./: : : : :/: :.:/: : :.:.:.:/: : :.|.:|.:.:.: |.:.: : ',: :ヽ: :ハ
    l: :..l.:./!.:.:! .:.:,' .:.:/ : : : : /:./: : |.:l.:.:.: |.:.:.:.: |: |: l│j            /::
    |: :.:l/: |.:.:|.:.:.l:十j{‐-//:.:ハ: ,'|∧; 斗‐:.:.:.l.:.|: l│        /::::::::
    |: :.:l: : |.:.:|.:.:.l: lハ∠/メ  j/ |イ|-/|.:.:.: / / ,': |    /⌒>'´:::::::::::::     同意見ね。
    |: :.:l: : ∨|.:.: Ⅵテ亢圷    ノィf圷 リ.:.:/ / /∨  / '´ ̄ ̄`ー‐<
     |: :.:j: : |.:人.:.:.l{代とソ     弋ソ〃.:/イ:./\  /         _     私はアメリカ独立戦争に参加したけど、
.   │: ,': :.:|.:.:.:lヽl: |`ー''     、 ー'' j/} }/〉  〉 {        '´_ノ
.    |: /.:.:_ノ.:. /.:.:|: | ヽヽ    _     イ! 〈__ノ人//j        /       国民軍っていう新しいタイプの軍団には
.     |/'⌒ `<.:.: ノ: |l> 、_   ´_ < :人!.:{::}:.|:}∧ l|      __ノ
   / ̄ ̄`ヽ.\ー:ヘ::::::` ̄¨7\_ノノ.:.ノ|.:{::}:l ∧ Ⅵ   __/          制限戦争の常識は通用しないわよ。
 /       \ヽ .:.:ト、 :::::::::∧l   ̄ ̄|.:{::}:.∧ ヽ∧  ∧ \
./           ̄`ヽーく \:::::::::::|    /∧ \}/  \\\/ ヘ. |
   /         \\ \ ::::|  /〃∧:/{i    \\\ j | ← 改革急進派
  /            '\\ \レ'´/ // . ∧     \\∨ !

         アウグスト・フォン・グナイゼナウ


147 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:52:08.59 ID:0T9eCfso


                      /'
                   //
                   {{
                '" ⌒´ ̄ `丶、
             /           \
            / ,  /    ヽ       \\
              / / /   / } .} ヽ ヽ  \ヽ
              ,' /│i|  j ,'| / ∧ } .l  │ト、|
          l | | |斗‐/メ j/∨-ヽハ、| | |│
          | lハ ヽl∨          ∨:/i |│
          lVヽ \| ィ=ミ     =ミ/ / jV
          |  l ト ゝ、、   '   /イ/│
          |  | lヽハ    (つ   イ  ! |              プロイセンはパーゼル講和条約で対仏同盟
          |  | |   >  _  イ|│ │|
          |  l∧  ∨|   |_ | |│ |│     _,(ヽ n    から離脱したから、当分の間は平和!
          |  |i ∧  〈    Vヽ|│ |.」     /')┐}ノソ'ノn
          |  l/ |   |\ -/  |│ |人     { `’  ー ノ
          | rく` ミ|   |ミ ヽ/ィ彡|│ |/∧    '   /´ /    改革のための時間稼ぎですね。
          |∧ \.|   |ヾミiル'´ |│ |/ <ヘ、   〉   /
          |l  丶 | l i |/⌒{,}⌒V| | jハ `ー\ /   /
          |l     N l |`く丁| |ヽ/ N / }   /У  /
          7      V| |  l | | | l lV  | //彳  /
              |      jイ  |〈_| |_/ |   〈 /〈    /
              |         |  |     l   ∧!|∧  /
              |三二ニ=- |  |     |  {〉` ̄`ー'´  ← 改革中立(一応は改革穏健派)

      ハインリヒ・フォン・シュタイン財務大臣(後、首相)


148 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:53:34.18 ID:0T9eCfso


'´  : /   : / : /  : ∧j ∧: .ヽ  丶 \
/ : :// : :,′: ! : :!  : /ヾVル'ヘ:  ',:ヽ ヽ ヽ
 : :| |: : :| : : :| : :|: : : |     | : : }: | : |: jl│
 : :| |: : :|._:_:∧ : :l: : : |     | :-/:│: !: Ⅳ
 : :| | : イ⌒l`>厶: : |   /| :/: :/ : ハ |
ヽ: :l∧ : l\:|_斗トヽ\{   /x=ミ}: :/:.| :/ j/     -- 、
: :∨- ヘ | ィ圦::と      '´ ノイ/|/      /   ヽ
: : {{ rヘⅥ  辷少     、   |            |     i      時間があるっていっても、いつ時間切れ
ヽ∧_ゝ_ヾ           _,   ノ           _|     }
   \个 、   ` ̄    /         /ノ     イ      になるかわかんないんだぜ?
    f'Z|,_  > 、    _,   '´           ノ _  -―┴‐‐-、
   /    ̄`ー‐`下 \             /           }   急いだ方がいいだろう?
  /⌒>‐-,、    | | /|_        {             ノ
/  /     \  / ヽ∨ `ー- 、      }   ニ=ー一   ̄`ヽ
´` ̄\      ∨  O}|    l     __{            _ノ
     \  ヽY      《.     |  / 八 _   ー=ニ二 ̄`}
       \ !|     |0    | / /|  ヘ         _xく ← 改革急進派
        Ⅵ!       |    lⅣ /│/ {          '´   )

     カール・フォン・ハルデンベルク外務大臣



                    __  ____
                 ,- 、_,r‐.、,. :´.::.::.::.::/´.::.::.::.::..`ヽ,r‐ 、_,.- 、
              /.:::/⌒7´.::.::.::.::.::.:/.::.::.::.::.::.::.::.::.:>‐<::.::.ハ
.             //.::.〉ヘ'_;-‐‐/`ヽ::i::/`ヽ、_;-、_{ー'   )、 ::.:',
.             ,'/.: /.:/.::.::.::.::// .::/∨V::.:ハ::.::.::.::.::.`ー '!::.:| ::.:|
            i.::.:/.://.:/.::.:/,'.::i.:;'`ヾ"!::.:i:.|::.ヽ:.、::.ハ::.V|::.::!::.::|
             |i / :/.'.:/.::.::.i::!::.:|:i    |:: :! l::.::.|::.:!'::.:!:: ';! ::.|::.::|
             ll:レ'! .::{: : ;斗f:‐ハi    !::ィ:大ト:j、_|::.::|::.: |::.::|::.::|
              ll .:レ|.::.:ヘ::.::|ィfテテ、   レ'リ,ィレテV.:!::.::!.::/.::.;'.::.::|     急ぎすぎるのは良くないの。
              |l ::.::レ、::.::ト:ハV::::rj      ト::::rjレj.::/!/i.::. i.::.::!|
              |ト, ::.!::.:\!レハゝ‐'   、    `ー ','.:レ':/:/.::.::|.::/,'     時間をかけて、ゆっくりとした方が
              |i ヽ:ト、::.|:.`:|人    _      i:/.:://|.::.:/|//
              `  ヽ ヽ!:i::.|.::/> .   _ . イリ.::.レi: !:://レi!      間違いも反感もないハズだから。
                    ||:ハ:|/    i` ニ´<´.:.!|人::.::.:レレ.::l:.|',
                    li/ リヽ.   /.:.:.:.:.:.:.:.:/i'  \|.::.::.:l:.l:.!
               {'!  ∨ヽ. /.:.ー-‐:/ 人   `ヽ :.l:.l:.|
               | ',   V、Y.:.:.:,>´   .-‐―‐-、V::.l:.|
               〈 }'  \!/ ̄ ̄ ̄ ´_..-――-、}::.:l:.| ← 改革反対穏健派
               |/   Oノ ̄ ̄ ̄ ̄ ´     _  }::.:!:|
                {    / _   / _,. -‐ '´  ヽ/!::.::|:|

             ルートヴィヒ・フォン・マルヴィッツ


149 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:55:02.27 ID:0T9eCfso


            〃   __ ∨ ,,    、||
            |! . '´  `''´      |ト、
         .イ´   〃  |   ヽ.  |! \
.      / |!  /:.:/ //'   ::', j!    \
      / /  i! .///  j/|  i:::.V     ヽ
.     / /// V//|  / !/| |j::::ハ  '.   、 '.
    / /:/'  ///」L./.ノ |  j/」/Li.  ト、  i::. '.
    ,' /:/:   i//´! 7 /  ! / j.:厂',`ヽ.   !::: i
    ! :i.:.!:.   |/ x|/ニ/、 ! / ´レニ、ハノ!   i:::i !
    ! .!::|:..   |〃うCハ  j/   うCハ ノイ  j::ハノ
    ヽ!::|::.   |ハ!{::し:::j      い::::リ ノ ノ// /      あ、あんぱん!!!
     j/ ト、::. |  ゞ''゚~    '   `゙゚''′イ /イi〈
    ノ ,/!::{\{ /////  . -‐‐ 、 /// / ノ川|     (な、なんかスゴイ人たちがいっぱいだよ……)
   i iハ j::::`ト-ヽ.    (  -‐‐′   /.::::/ j i|
   { !∧!::::::!::i::::::ヘ.        .イ:::// /!ノ i
   i { 丶::::i:::!:::i:::::i::::x‐,- 、_ ..イ::::ノ:/:'/j/ j
    ヽ  \::.:ヽ!::::!:/ / /`ヽ |ハ':::/ /___/_
        \::ヽ:::j       ´)ノ::/フ7´     `丶
       x‐――/}     //  ///        \
       /     //j     ト'ー'''7 //             ヽ ← 改革穏健派
.      /     /∧}     ノ!  / //            ',

        カール・フォン・クラウゼヴィッツ


151 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:56:34.18 ID:0T9eCfso


【解説席】

                 丶    |     /
               \              /  /
           \        ___        /
                   /        \
         ─       '         \      ─
                  /  ん‐───ヘ  丶
                   /  //////////∧   丶
                 /  /`ー───_─ヘ.    \
                /   厶∧:/|:メ八|\|\厂    \       そうそうたる顔ぶれだね。
              /   /:(ハ^'''^  `'''^Y): \  \ \__
              /     /: : :l八//rー┐/人:ヘ: : \     \/
         /     /:/ ̄|: ト>ゝ-く<| :| ̄ヽ: :',\    '/
         /        /: {. ⊆|: | ∨'´x=∨| :|⊇ }: : \丶   |
     /\      /: r'   |: | _{ ム` { | :|   {ヘ : :│   |
     \//\     /: ∧ \|:∧ `ノ∧ /ヘ:|/ |: :\ |   /
.        \//\ /: /:r┴rイ/l Ⅵ/! ∨ |/|\ ニ7 : : |
           \/ '/: :/ 〉 / |/,|__ノ|/|\ |/|  ヽ 〉: : :| /
             `7: :/: :/  <>ヘ. |/|/l  |/|    / : : ノ /



       , - '´`ヾ ''ヽー-ッ、
     / ,   /  ,、ヽ'  ヾ-.、、
   /  /  /  /_ ヽ^l      ',ヽ
  / / /   / //  `´7 ,'    ',.ハ
  Ll__/  斗=ト、,'     ,' /  |   l  l    シャルンホルスト主宰の軍事協会には、
   / l  ハ ,'.l ,'   /ォミ、 /   l  |
   ,'`ー'r┘-' ヽ   /,//  メ、   ,'  |    軍人、政治家、貴族、市民、といった
  ,'  ,' 三ミミ   `_<__//   //ヽ{
  l   ノ xxx      =ミx、 >、/l/  l´    色々な階層の有能な人材が集まりました
.  l .〈         xxx`ヾ   /ニ〈
  l   ヽ、  、__     /   /´   ヘ    からね。
  l   / l`r-、、_    /   /    ',
  リ  l'  l lヽ ` ''`フ"7   / l     ',
  | /   ヽ'ー`ニ7./ /   / ヘ     ',


152 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:58:05.25 ID:0T9eCfso


          ,.. 、   ,. 、
    ,γ⌒ーイ   ヾ _ ゙ヾヽ、
  , './     / //`ヽ.' ヘ ハ ヽヽ
./  / /  ,'  l |` `゙´´ l | ',  ', ',    この軍事協会では、様々な事が話し合われました。
   / ,','   ,斗キト     ,ニ|、',  ',. ',
 /| l l    | _| リ     ノL_l   l l',   カルノー式の軍制改革。すなわち、徴兵制による
´ ,リ. ',',_,..- ' ´         T‐┘リ
 彡|,.ヘ〉.| ===≡   ≡== |  |`    国民軍の編成、そのために必要な政治の改革、
  _|   |               ',  |
‐'´' |.   | XXX        XX,  |    ――そして、天才ナポレオンに対抗する手段です。
  ヘ|   |      `(_`チ     ノ. |
   |   |           , ィ'   |                        【解説終了】
   |   |`         ´ |    |


153 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 18:59:33.72 ID:0T9eCfso


【天才に勝つ方法】


             , --.. 、   ___
          ,. .:´.:.:.:ニニヽ\´.:‐‐:.`ヽ
        ,. '´. : : :彡´: : : :`:.:.:.:´¨¨ ヽ、ヽ
       /. : : ::/: : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.\: `ヽ、
     / . : : :〃. /.:.:.:.,.:.:.::/: : }:.: : l: : ',: :.\: : :\
     ,' . : : //: :/: :.::/:.:.:/: : :.ハ:.:.. |: : :ト、: : :ヽヽヽ\   ナポレオンは、自軍の各司令官に自身の命令には
    ,′. : :l/: /: : ::/::.:./l: : :/ 1.:.: |_: :ハ.:}: : : :', i: :',
     i:.l:.: : : :.:.:|: : :.:|.:七 T´/ /'|:.:/l.`メ、l.:}.:.: : :i l: :.:',   絶対服従するようにした。これは自身の天才性から
     |.:l:.: : :l:.{.:|: : :.:|/ __|/ ′|/ l/,,_ lハ: : :.l:.l:.:.:.:l
     |:.l:.: : :l∧|:.:|:.:.|>七ミヽ  ′ 仁ヽ、1.:.:〃.:/lハ!   くる戦略/戦術を実現するため。
     l. l:.l: : :/`ヽ|:.:.|ト1rイ!     トrイ1ミ} 〃.:/.:!  ′
      ',l.:l: :〈  ハヽ|V沙ソ      似ツノ〃 .:/.l/     いわば、天才の戦い方――『命令戦法』と呼ばれるモノ。
      ヽ: : :Y´{ V1  '''''''   ′ '''' j.:.レ'.:.:.|
        ヽ从 } {:i       _ _     ノ.:.:.:.:.:.:j      
       `{  L_ノ:L      ´     /.l.:.:.:,.:.:.;′     私はこれに対抗するには、同じ方法ではダメだと考える。
        { |\.:.:.:| >  _, . イ´`ヽj.::/.:/,′
      ,. イL」  \:|    /   \  l/:.//       すなわち、各司令官に基本戦略を守らせつつ、現場の状況
    ,. イ、\     ヽ      |   `77.:/、
  /´.:::`ヽ\\    \    |  .///.:.:.:.:\      に合わせて臨機応変に対応してもうらう。
 ./.:::::::::::::::.\\\     \  ノ|  ///.:::::::::,. イ
 \「  ̄ ̄ ``ヽ ヽ\    V⌒) ///.:::::::/  i      すなわち――『訓令戦法』こそ、天才に唯一対抗できる方法!
   l       \\\  / /⌒V.:::::/   |


154 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:01:04.68 ID:0T9eCfso


       /::/ :::/ ::/ :::/  ::::/ :::/ ::::l  l::::∨:::::\::: ヘ:::::::  ∥
       ´:/ ::/ ::/ :::/  ::イ  ::l ::::l  丶:::::::::::: ゙::: i:::::::::i 卜
       i:イ ::i :::i  ::::i__::/」 :::イ ::::::l  i ゝ:::::::::::: `:: l:::::::::l  l l
       リl :::リ ::∧ :::: ::/ i ̄ヘ l :ハ:::ヘ .lヤ.ヘ ̄ ̄: l:: l::::::::::l  ル
        i ::l:∨:::゙  :ヘ:::l__ヘ:l_, リ \:ヘl__\l\:::::∧:l::::::::::l  i.l
         i :::ル:::::::.` 入l=キャ     \l ァキ弌 .勹リ::::::::::i l: l     うん、それしかないと思う。
         i:l ヘ::::::::.\ヘソひol         l゚ ひo.ソ ゙:::::::イ:l /:: l
         卜::::∧::::::::ヘ.ゞ-‐ '    .r     ゞ‐-゙< .ノ::::/::ソ\:l l    フランス軍は確かに強力だけど、ナポレオン
         ´ l:l l:::::\:::::::::ゝ              // ソル > l
        i /::l .l:::::::::::`ー-               <_ノ \ソ: l    以外が指揮している軍は、意外とショボイし。
        .i ::::::l l:::::::::::::::\      i⊃      /(% )%):::::::: l
        l :::::::l l l::::::i::::::::::::::`-、_   `     ,,.‐'´::(% )( %):::::::::: l
       .l :::::::l l l::::::l:::::::::}::::::/l  、 __,,.  ´l\:::::::(% )::(% )::::::l:::: l
       l :::::::l .l l::::::l:::::::::i/ 「`ー-、_ -‐' } \::(% ):::(% ):::::::l:::: l




.     /: : : :/: : : : : :/: : : : : : |: : : ヽ\: : : \: : : :\
   /: : : :/: : : : : :/:. : : :l : : |: : : : |: : ヽ : : : ヽ: : :、 ヽ
   /: : : /:/: : : : / : : : : ;l : : |: : : : l、 : : ヽ : : : ': : : ヽ:ヽ
   |: : :/:/: : : : / : : : : / |: : :| : : : !| ヽ: : :' : : : : !: : : :l ハ
   l: :/: :! : : : : !: /: : :/ l: :/l : : /リ  V : }: : : : l : : : l : |
   ∨: : | : : : : |: l: : /   |/ |: :/     }: :ハ: : : | : : : }: :!
    ! : :l.: : : : :|/!: /⌒ヽ'  !/     /レ′ヽ: : :l : : :/レ′
    !: : :',: : : : :! レ′::::. l        { :::::.. }|: :/: :/
    l; : : ', : : : |ハ,人 ノl        レヽノ7 |.イ.イ
    }ヽ: {\: :l ヽ.   ノ      ,   `ー- ' レ' : ヽ       ええと、それってどういう事なんです?
   / i :|: :i.、 \',   ¨´ ""      """"/ヽ : : ヽ
   l.イ: |: :|: `Tー\       ´’    /ヽ: :',: : ;ハ      命令戦法? 訓令戦法?
     l: :ト :|: : :|    丶、         ,.イヽ : : ; : ! : }ヾ
     ヽ:!「'|: : :|     {ヾ二ニ - ´: :/  V: :|: :|: /       
      }, ヽ: :|    /! : : : : : : : : /    V |: :|/
     ハ  ヾ    / : : : : : : : /       V :/
      ト、ヽ.    /: : : : : : /           V
      | ヽ ヽ   /: : : ,. '´           ',
      |  ヽ \/:,. ´                ハ


155 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:02:36.58 ID:0T9eCfso


  ,. .:´. :.:.. :三ミミミヽ .:..: .:`ヽ
 ´. . :. :. :. :.  ´  ̄` .: .:ミミミヽ
 . .:./. :. :. :. :. :. :. :. :. : .: .: .: .:. :..`ヽ、
 /. : : .: : :. :: .: : :. : : .: : : . ::: .: .:: .:.:.:.\
 . : /. . : :/ : ::/: :: : : :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :..\
 . /. : : :/. :.:./:: .::} .:} :.:.:/ :.:.:.:i:|.:l.:.l.:.::.:.:.:.:..:i
 /. : : :/. :.:./.:,.ィナナ.:´:/:/. .: .l:|.:l.:.l.:.:l.:.:.:.:..:l
 : : : : {. : ./レ'´.:.:〃∠/:/: : : :从ナメ、.:l.:.l.:.:..:l     うん、それじゃあわかりやすく説明するね。
 : : : /{: :/l/: :.,.ィテ弌 l:/: : /i:ハ.:./.:l.:.l.:.l.:.:..:l
 : : / l/ \/ イ i.:.。1 /:/  リハ∧.:}.:.l.:.l.:..:,′    例えば、Aという街を攻撃する時、ナポレオン
 : /}   }  } ヽ廴り ´   jりソ .l/:./:/::.:,′
  ノ  ノ イ}   ' ' '    , ` {レイl/l/ l/      の場合、自分の頭の中だけで作戦を練るの。
   〃 〃i        __   ,.イ.:./ :}
  〃 〃.l.:i丶      ´  /:.:}.:/.:/          そして必要な命令を、各司令官に伝令する。
 _人 / lN  丶、 _, .イ⌒ヽ}.:./
    `ヽ     ∧ <   l/           その命令の内容は、細部まで細かく指定されて
  、    \     !   ヽ、
 ヽ\    \   !   //入            いるの。何時何分に、どのルートを使って、A
 :::.\\    \  1  //.:.:.:.:`ヽ
 :::::::::.\\    ヽ |//.:.:.:.:.:.:.:.∧         という街をどんな風に攻撃するのか、とか。
 :::::::::::::::|\\ -‐只 く.:.:.:.:.:.:.:.:../ }


156 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:04:05.28 ID:0T9eCfso


            ,. .´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶、
           /.:.,..:.:.:,.:.:.:/.:/.:.:.:.:.:l.:.:.:.:l.:.:.:..l.:.:i.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ
          /.:/.:/.:.:./.:.:/.:/.:.:.:.:.:.:.l .:.:.:.l .:.:.:l.:.:l.:l.:.:.i.:.:.:.:..:.:.:..:',
            /.:/.:/.::.:/.:.:/.:/.:.:.:.:.イ.:.l . .:.:.l .:.:.:l.:.:l.:l.:.:.l.:.:.:.:.:l.:. l.:.l
          /.:/.:/.:.:.:/.:./.:./.:.:.:.:/.:|.:.| . .:.:.| . .:.l.:.:l.:|.:.:.|.:.:.:.:.l.:. l.:.:|
       /.:/.:/.:.:.:/.:.:.l.:.:.|.:.:.:./.:.:.|.:.| . .:.:.| . :.:l.:.:l.:|.:.:.|.:.:.:.:.l.:. l.:.:|    ところがそれだと、不測の事態が起こった場合
       /./:.:.|.:.:.:.:l.:.:.:.l.:.:.|.:.:/.:.:./|.:.| . :.:.:| ..:.:.l.:.:l.:|.:_.|.:.:.:.:.l.:.:.l.:.:|
        l/l.:.:.:|.:.:.:.:l.:.:.:T.:.T:7T.:メ、|.:.ト、.:.:.:ト、< 士l:.:.:|.:.:.:.:.l.:.:.l.:.:|    現場の司令官は臨機応変に対処できなくなる。
         l.:.:.:|.:.:.:.:l.:.:.:.|.:.:.l/-l/-_」/  \| ゝ\-l.:-|.:.:.:./.:./.:l.:l
         l.:.:.:|.:.:.:.:l.:.:.:.| 〒テテ弌      弐〒テテフ.:./.:./ /.:.l   河川の増水で指定されていたルートが使えなかったり、
          \|.:.:.:.:.\ | ぃい。ソ       l.:辷。ソノノ/.:.:/ .ハ.:.:l
         i \ヽ.:.:.:.ト、 ´ ̄    ;      ̄` l/l イ.:/ l.:.:!   肝心のA街に予想を上回る敵軍がいたりね。戦場は
          l: :l: i\.:.:.:.:、               ム   X__ノ.:.:l
          l: :l: l: : :\:.:ゝ     r‐っ       ,.イ/ヘ_ノ弋}.:i.:.:l   不確定要素のオンパレード。絶対の安全策なんて存在
          |: :l: l: : : :i ::.:>.、          ,.ィ´.:l:l. ‘{}弐}.:.:!.:.l
          |: :l: l: : :.:.lレ'´.:.ハi` 、 __, .ィ´ノ:ト、.:lリ..‘{}弐}.:.:l.:.:l   しない。けれどもナポレオンはその不測の事態さえも
           |.:.:l: l: : :.:.l.:.:.:l  i.}.:.:.:.ー---‐'.:::::::l l V ..‘{l}弐}.:.:l.:.:l
       ,. ィ7.:.:|: l: : :.:.l.:.:.ハ リ:::::::::::::::::::::::::::::〈ノ /{ ..‘{l}弐}.:.:l.:.:l   自身の天才性でなんとかできると思ってる。
     / l :|l.:.:l:|: l: : :.:.|.:.:i .i i.:.:.:ー----‐´.::::/ /.:{ .,‘{l}77` > 1-、
   //  ll :|l.:.:l:|: l: : :.:.|.:.:l :l l: : : : : : : : : : :/ /.:.:.{___,‘{リ/ ,.´ ̄ `ヽ    ――これがナポレオンの命令戦法。
  / /  ll :||.:.:l:|: l:.:.:.:.:|.:.:l :l l: : : : : : : : : :/ /.:.:.:./.:.:/ / /        \


157 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:06:03.71 ID:0T9eCfso


            /⌒>=-.:.ニ⌒丶_
           />'"´:.:.:.:.:.:.:.:.`ヾ、.:.:.`\
          '´::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.ヽ
       /::::::/:.:.:.:/:::.:.:.:.:.:.:.ヽ::.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.',
.       /:/:::::/:::::::!:.,':.::::.:.j :.:.:.:.:.:';:::.:.:.:.:∨:.:.:|    いくら天才でも、不測の事態に完璧に対処するのは
      l:;':::::::l:::::;:::-:{:.:.::.:.:|:.:.ヽ:._ |::::::.:.:.:.l:.:.:.:|
       |:|::::::::l//:|∧:.、:.:.|ヽ∧.:.:l\:.:.:.:.| :.:.:|    ムリなんだよ。現にナポレオン以外の指揮官との戦い
       N::::::: ::: :|^f沁V\{ イ沁:|::::.:.:.:.:.| .:.:.|
       、:::::\ヘ. Vリ     ト::cj:::.:/ :.:.;':.:.:/    なら、勝てた場合があるから。
.        \:::::{::ゝ''     '' `7イ/l/:.:./
        { |::T::lゝ  ‘ '     /::::.:.:. //
.         {ム::::::|::::> ,_. イ:/:.:.:.: /´      そこで、私たちは現場の指揮官に臨機応変に対応できる
.            \l//∧   j/<
             _,イ/  /} /   \       ように、作戦上の自由をあげるの。Aという街を占領する
          { 川 /ヽ_/     =≧、
          } 川./ ∠‐=三三ニ  ̄ ヽ〉     という戦略目標に対して、『どうやって攻撃するか』とか
          /仏ル三ニ   /   __ \
            /{__{_}\     /  /    ヽ〉   の細かい指示は極力、出さない。
        /∨/∧__〉   /  〃 ー'⌒ j′
        レ'/j./     /  /^  __  |        ――これが訓令戦法だよ。
          /l/ ノj     /  /    》╋ 》 |


                _         ,..ヘ
                /::\       /:/ \ヽ
                  /:/ヾ\.     /:/   |::|
              /:/    ヾ\  /:/   :|::|
                /:/     '、:∨:/    |::|
                |::|      ヾ:V      |::|
                |::|   __ V ___ |::|
                l::| '´ : : : : : : ` ´ : : : : : `l:ト、
             , イ| : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:l:|: \
           /: :l:|: : :/ : :/: : : : : : : \ : : リ: : : :\
            /.:.:.:.: ヾ.:./ :.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.: !.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
.         / :.:.:.:./.:.:.:.:/.:.:.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.: l.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:丶      でも、それだと作戦の達成が難しくなりませんか?
.       /::::::::::: /::::::::/:::::::::/:::::::|::::::::::::::| ::::::::| :::::::::::::::::l:::::::::::ヽ
      /:::::::::::〃:::::::::| ::::: /:::::::/|::::::::::::::| ::::::::| ::::::::::::::::::l ::::::::::::',     現場の指揮官が勝手に作戦を変えて、独自に行動
      ,′::':::::::l{:::::::::::|::::::∧:::_/│l:::::::::::| :::_:::|ヽ:::::| ::::::::|::::::::::::::l
      l:::/ ::::::::l|:::::::::∧斗七! | |ハ:::::::│:::::`ト |::∧ ::::::|:::::::::::|::|     してしまう危険性があります。
      |::| :::::|:::::|:::::::::| Ⅵ_ ハ| l{ ヽ ::::|\::::| |:ハ|::::::,' ::::::} :|::|
      |::| :::::|:::::|:::::::│,ィ仟乞トヽ   \|  テ外、|:: /::::: /| :|::|
      |∧::::ハ::::ヽ ::::l癶ぅi::::j |          iぅl:.::::j癶/:::::::/7::|リ    『臨機応変』が『独断専行』になってしまったら、勝てる
         ヽ:{ \::\{! {^して         |^iして i}:::: イ:::{:/|
        \/::::ト、::\ V少''        `ヾ:少 彳´ } :::::l:|     戦いも、勝てなくなっちゃいます。
            /::/::\_l ̄ ヽヽ     '     ヽヽ   /_,/ ::::::l:|
        /::::{:::::::::∧          -        厶:::::: {:::::


158 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:07:34.42 ID:0T9eCfso


                _     _
              /__.:.<.:.^>´.:_.:\ヘ、_
               _,∠厶=::≧':∠三:::≧_` .:.:.:.:.:`丶、
          '".:.:.:.: ̄.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
.        ∠/.:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\.:.:.:.:.\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
          /.:.: /.:./.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.::l.:.:.:.丶:.:.ヽ.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..
       /.:.: /.:./.:.:.:.::l.:.:.:.:::.:.|.:.:.::|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'..:.:.:.:.:.:'., :.:.:.:.:.:.:.:.:'.     そう、その点こそ訓令戦法最大の欠点なのよ。
       ,'.:.: /.::;'.::l.:.:::::|.:.:.:.:::.:.|.:.:.::l:.:.:.:.:.:.:::.:.:.: l:::.:.i.:.:.:.Ⅵ::::.:.:.:.:.:.l
        |.:.:/|.:::|.:::|\/|.:.:.:.::|.:.ト、.;ィ⌒.:.:.::|:.:.:.:.|:::.:.|.:.:l::.l:|::::.:.:.:.:.: |     現場の指揮官の勝手な判断で、作戦全体が
        |.:/│,'|::::l.::∧|.:l.:.:::Ⅳメ:.:lヽ::.:.:.: l:.:.:.:.|:::.;ム.:.Ⅳl:::::.:.:.:.:.:.|
        |/ j/ |::::l :::坏ハ.::T^ 行外千':.:ト::.:.∧/圦リ::::|:::::.:.:.:.:.:.|     崩れ去る危険性がある。
         リ:ハ::ヽ小リ ヽ{  iト沙'_ \| Ⅳ 〈  \::i:::::.:.:.:.:.:.|
            ヾ∧ :::}^r'//////` ´     |{}  j _,ノ::i:::::.:.:.:.:.:.|     勝手に動いた指揮官の行動を見た別の指揮官が
            ヽ八           ハ_厂}:::::::i:::::.:.:.:.:.:.|
              \`^⌒         ,':::::{: {: }:::::::i:::::.:.:.:.:.:.|     勘違いの解釈をして混乱を深めてしまったりね。
                  |\      イ/:::::::{: {:_}:::::::i:::::.:.:.:.:.: |
                  |.:.:::`T:瓜    ,:.::::::{:_厂!::::::::{:::::.:.:.:.:.: |     
                __/___,:斗 ∧  /:.::::::.:.:.:.:. 人:::::::>=ミ:.:.:. |
           r< |│|    |iい /:.::::::.:.:.:::::/  ー'´ />、|
           {i   | |│     l、 /.:.:.:.:.:.:.:::::/    //^⌒\
          ∧  ヘ\\.   | /.:.:.:.:.:.:.:::::/__//      >、
          ∧ \ \ヽ \ レ/.:.:.:.:.:.:.:::::/二二 /    / ̄∨


161 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:11:11.27 ID:0T9eCfso


                   /⌒ヽ        /:´`ヽヽ,. -- 、
                   ,.イ  , : `ー 、   フ三ミミヽV/ ミミヽ: :\
                / ノ     ,:   L/: : : : : : : : : : : :``ヽ: : `ヽ
                ,′       '´ }: : : : / /:/ノ: :l :l:.l: : : ヽ: : : ',
                〈         , イソ: : : :/ :/://: /.l: l.:l.:l.: l : ',: : : ',
               ハ         ノ:!.:!.:.:./.::///.:./:/l.:.l:.l.:l:. l : :l l: :l l
                _ノノ      ,.ィ´l.:.:l.:l.:.:メ、///.:./://l__Ll:.L:l : :l:.l: :l l    けれど、もしもよ?
             「く: /       ∠エⅥⅥ:lV行メ、l/l/<仁/リ: :l. ://: /,′
            ! `ー─一 '´   /:/ト、ト{.りソ   弋辷ソチl: /://: //    指揮官の補佐たち全員が、共通の作戦理念を持ち、
            !`ー====== ¨´/ ̄``ヽ小' ' `    ゝ‐く,.ィ介V: :/:/
            / `ー--------‐'7     い`ヽ 「 _) ' '/>介く: /:/     互いを良く理解して、課せられた作戦内容に深く精通
             人         /      い  ,ゝ-- < ,fソ:::{ }.:イイ
            //;′`ー─---イ `ヽヽ   ハ!/'´: : : : ,.イfソ:::::{ }.:!!      し、独自の行動をした指揮官を見た別の指揮官の補佐
           /: /:;′       !  .: : //: : :: : :; ィ´  / / l:.!!
        /: : /.::;         ハ  ! j/: /:: : :; ィ´ 〈   / / /.::!!      が、その意図を正しく理解する事ができたなら?
         /::〃: : {         l! ,.イ: / : :::/  \_ \/ /./. .: !!
      /./ l: : : :ハ          ノノ/ l/: : ::::(    ``Y´ /`ヽ: :ヽ\     
       /:/ ∧: :./.:ハ      //!  l:ト、: : : : : : : : :フ ノ 「|: : : \: \\    互いが互いを補完し合い、自分の行動に対して責任
      〃 // V:/: : ヽ     ,. ィ´: : _」  l:! ヽ: : : : : : : : : 二フト、: : : :\: \\  
     〃.//  l:ト、ト、,r‐`ー'´ー =ニニニニ リ   \: : : <ノ  ノ1 /ユ、: : : \: \   を持つ……そういう補佐官がいたなら、どう?
     l//∧  l:!__ゝ      .., _ __ _      Q/: : /1 /ハヘヘ: : :ト、.\
       l/ ヽ、 .リ: : :, ゝ-ー              ノ : ィ´、  | |い ヽ l: :.l \
       |  「 : : : : |                 ノ: :,イ  \」」> ‐イ: :.l
       |  l二ニ : :|          . : : : : : :/: : :/ ハ        /: :/
     !_ノ: : : : : :|       . : : : : : : : :/: : :/: ノ: :.`ヽ     /: :


163 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:12:36.47 ID:0T9eCfso


           / /    jレ            l \
        / /     ヘ.       \   \jl  \
          / /       / ヽ     ヽ     リ    ヽ
.       ,' /       /        |     ', ヽ  ヽ    '.
       i ./ /    /{   /  ,'  │ }    '.    i
       | ; j     //⌒/ /  /   ∧⌒\}   l   l│
       | i |   l j _厶/ //   / j厶 |,ハ     |│
       l | |   |x价//ハ.  / / '价/心 |  /  , | j
       | l 八   、|/イト.:::jr| //   {ト.:::jr ハj /  / /|/
.         } ヽ {\ ヘ.弋__沙      ゝ_沙 /  //|/
       j | 八 \_ゝ´.:.:::::    '  :::::.:.厶イ/         ――!!!
       | /!   ーヘ        ー ‐     /ー'八
       | !.|  l  |  丶、        イ   ハ          もしも、本当にそんな事ができるなら、勝てます!
        j/ |  |  !   ハ.>  _   イヽ|  j│}
         { ∧ 八 /´ }       |k'⌒ト、 ノ|/'ノ          私たちでも、天才に勝てます!!!
       __ヽ{\>ヘ ∨      ヽ}   ` < __
     /\\\     ヘ       |      |│| \
    /\.  \\\     、     |     // / / ヽ
.   〈、   \.  \\ヽ.    \-、  -j      // / / /|
    | \   \.  \\、    丶  /   / / / / '|



                -─‐- 、 /:.⌒丶、
              /.:.:,._-=::::≧`.-=≦:::‐-ヽ-. _
                 /.:.:/.:.:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.- .:.:.:.:.`丶
             /:/:::::::/.:.:.:. /.:/\.:.:.\.:.丶:ヽ、.:.:.:._\
               /:::::::::::::/.:.:./.:.:/.:/  ヽ:、.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:\:\`     そうだよ、私たちでも勝てるよ。あのナポレオンに。
           /:::::::::::::/.:.:./.:.:/.:/    i:い.:.:.}:.:.:.:',.:.:.:.:ヽ.:ヽ
             /イ::::::::: ,'//⌒ハ{     }⌒j.::ハ:.:.:j.:.:.:.:.:.:!:.:.}    ハンニバルを倒したのはスキピオだった。けれども、
.           レ:|::l::::::::|::::/ x=ミ       x==ミ | :/.:.:.ト.:.:.|∨
              _j_:!:::::::Ⅳ〃价ハ     f价ハ }}|/.:.: 小.:.:|     そのハンニバルに勝てるようにしたのは、フォビウス
          ぐ:八::: 小 '^弋抄////,//弋抄 ^ハ:./:jハ/
          /\/\:l:∧             ,'_ノ::/:|:.:.|      なんだよ。
            l/⌒>rヘーヘ     (⌒)    /::::::::|i::::|:.:.|
          {:/:::{:{:::::j|:ゝ、       ィ::j| :::::::|i::::l:.:リ      私たちが必要としているのは天才じゃなく、天才に勝つ
             |「:|::::|!{.\jレー| `  -<|ー<:!、 ::::|i::::Ⅳ
          Ⅵ:::ルヘ ¨/ /}      {「\   \リ:/        ための頭脳集団……すなわち、仲間たちなんだよ。
           ヾ:{  ∨イ: : :.\    Y: : 丶、 j/        
            _x<: : : : : : : : \_  ,|: :    > 、      
          r≦三三ミヽ、    ヽ` j   ィ彡三≧、
          /       `=ミヽ、   \/ x彡'´      |


164 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:14:07.40 ID:0T9eCfso


【解説席】

         _, -ー,=、ッ-、、.-‐、
       //´ ̄´  `  `   ヽ
      / /     ;ヘハ  l   ハ
     /  /    l |   | _l_ |   |
     /_,..┤   zビ''|   ´リ `l  リ      こうして、同じ理念、同じドクトリン(戦う方法)、
     { _ | | _,.l ''ー'   ___ l`r{
     ト、 ミ T´ | ===   ` ̄´|´ハ _     そして気心を知り、自軍の状態や作戦への
    ,' r-,、{ |  | xxx     xxx|l'`∨
   ,'/∨ `|  |、   ー'ー' _,. ィ'| _|     同じ考え方を共有する頭脳集団が求められました。
   /  ヽ、| | `ヽ' ニ '´ |  l.|,イ
 //  ヽハ  |   ,    |  | |      そういう補佐役がいないと、臨機応変に行動
/ /__   l ヘ リ  /_ ┼┐ }-、', |
'´  ` -'/ ,人'   ム /、/  ト、ヽ.|      しても、友軍との連携ができなくなるからです。
      ` Y ヽ、      ,.┤
         ヽ'_ `T ┬'T´ l ,〉       そしてそれが『参謀本部』でした。
          ` 'ー┴r'フ´




     r'ニイ : r=〈、: : ,、: :く^; : : :ヘ : :ヘ  l
      |: :ヽ} : :ヽ: :>ヽ`: : .:J、: : ⌒ヽ. ヘ l
      l:.:.:*ゞx : : (: : `ヽ、: : :.ヽ_: : ヽ、} l      ナポレオンの雁字搦めで、融通の効かない
      ト- ': : :._ > ― f' ¨下. ̄.ト、 ̄` ヽ、 }
     ノー'´ ̄ / l.  ,ィ !   } ヽ._レ}-ir' i ,>    命令戦法に対抗するために、ある程度の
   ∠ィ 「` 7 十ァ-j、/l イ!   ヘlニj_ハ. ハ | !
    / i .i ,' ,ィt7示x jノ j'   '行h;} jノ!| ソ .l    自由な訓令戦法を採用するのは、まぁ理解
     { ハノV / ト'じ_;:}     弋tタ ! !i i |  
    ゝ}  | 乂クソ    、    、、 ! i.| ',  !   できるとして、どうして参謀本部が必要なの?
     ,'-|   ト, 、、               ! ! l  ', !
.   人ニ!  |         - 、   / |l  ',. i   指揮官同士で訓令戦法を採用すればいいのに、
   , ``|  |ヽ、      '´     イ.|  !|  ヘ V
   ,' i  !   |.  `   、     r'  ! |  | .|  、. ヽ\ どうして頭脳集団となる参謀が必要なの?
  ,'  | i|  |`丶 __ _フ ´) V  || ! .|  i   ヽ
  ,'   レ'T.  |         /  \_l| |__|  ',   / 
 ,'ー-イ  i   |、         /    / `| |/`ヽ   /


166 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:15:34.54 ID:0T9eCfso


       ,.-‐' ´フ^ヽ,`イ´ヽ,.-ヘ、  
     /   /    ,  , `  ヾヽ
    /     /    / /  ,' ', ∧l  ` ヘ '
    /   /     ,' l l l゙‐-‐'| l    ',     
   ,'     ,'    , l ,斗ト,|   ト-、l , ハ
   {`ーー '|    l | ハ ハ|   リ |. l |  l|
   ト- 、_ |l    l | | '-' '   '└r','  ハ 
   ,l、ヽ `ハ  ___,|r´ ┃    ┃r‐l‐'''´      その理由について、後代に参謀総長となる
  ,' `ヽ、γ| ̄ | |  ┃    ┃l |
  ,'  ,'  /ヽ.|  ', .|         ', |        大モルトケはこのような言葉を残しています。
 ,'  ,'  /  ハ.  ', |     _  _,ノ |
. ,'  ,' /  ,' ',   |`ニ、r‐、‐ T´  |        
.,'  ,' /   レヾ,   |',=ニ|  /ス|    |
,'  ,' /  / ` '、  ',.', | // ハ   |
  l /   ,'   ',`ヽ、ト', レ'/.  |    |



                 _
             _,..-'⌒  ' ̄` ‐ 、
             /   / .:  ::. ::::::::..ヽ
         _,/    ハ     ::..ヽ::::::::.ヽ
         ̄フ   / { 人  ト、 :::::l:::::::::::ヘ
          | l  l  i八iゝ、 l ヽト |:::|i::ゝ
          {ハ| { i__レ__ゝ ヽj __j_Vl ::::::!::レト
        |  ノ ト{ ィfァッ    ィfテ、i::::::|/:/
   \      ヘ{ iトi. 辷ソ  .  辷ノ|::::/ヘ{
       {ミi⌒f.}   i ト、   _   ノi::/
  ─  {ニ} o } 〉   !ト! ゝ、 .._ ,.. ィ'´ j!        『自らあえて決断する将帥に補佐役はいらない。部下は
      ヽ`´ノ   _,-─ '´/   {\
      | `‐´} /i ||   レニ二ニi  ` ̄/ヽ      ただ従い、実行するだけ。けれども、いつの時代でも、
      }:::::::lr´::::::i !!   !====!    //::|
      /:::::::::ト、:::::::::i ||   i    i   //::::::i      そのような事はほとんどあったためしのない、第一級の
     {::::::::::::::::〉、::i i ll   i   i  //::/:::::i
       i___,ヘ::i i ヾ  i m /  //::/:::::::::i     理想である』
           i ニニニニニニニニニニニニニニi
           i i                 .::::i::i
          i i                 .:::::::::i::i
            ! !        .....   .::::::::::::::i::i                ――『戦争理論について』より
            i i             .::::::::::::::::::::i::i
          i i          .::::::::::::::::::::::::i::i
         i L____________i::i
         `───────────‐'⌒)
                           /

         ヘルムート・フォン・モルト


167 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:17:03.06 ID:0T9eCfso


            /       /              }  〉
.          ,′       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄l 〈
        │      /                   |  |
         |       /                 | │
         |    /`'ー=ァー─:─‐‐┬:-,、:┬―<   !
        ,'!   ∠ ィ: :.::/:,/>、/_;∠/ |: 厶:斗:│: !:\ |
        /      |: :,/|〃卞i:::j「 / j/ イi::卞小∧| ̄|    つまり、フリードリヒ大王とかの『至高の大将軍』は
.       /      /|∨:|   ちソ       ちソ ハ| '  |
      /      ト|: : :|   ー      ,  ´ !: :|    |    それこそ例外的な存在で、普通はそうじゃない
.      /         /: |: : :| ``           八:|ヽ. ∧
     /        /: /|: : :|l\      ∠ )  _ イ: : :|  \│   っていう事?
.    /        /;∠ |: : :| ` 、> 、..__.. イ │: :/⌒>‐、}
   {      /   >‐<`ヽ\`ー┴'´/ |   |: :(_ノ⌒丶\
   /    /   / /⌒'く  \   ,/l |   |: :/レ ⌒\ /
.  /   //    {    /⌒ヽ.  \ / |   |: :V⌒丶  /



      / ,.‐-y'´'ヽ/ ヽ-゙-ヘ
     /  / , / ∧∧ ',  ',ヽ
    ,'  /  l l l ,'‐-' | | |  l 'ハ
    ∧' ,'  l | ,リ  _リ l l  l l l     
    ト、 'l   l`ニ´   ` ̄-r'___「     わかりやすく言えば、その通りです。
   / ヽl ̄'l ====  === ,'´ |
   /  ,∧l  |          { l|       確かに自分でなんでもできる将軍がいるなら
  ,'   /  ', lu_   ,、 _,.ノ ,'|
  ,'   /   ', .lヘ ',三|{=', |   'l |      参謀なんて補佐は必要ないんです。ですが
 ,'  ,'    ', ', ヘ ', |,l ,}|  ,'.l |
 |  l  l   /ヽ | ヘlレ'',´ l-‐' l |      現実問題として、そんな将軍は非常に稀です。
 |l  L._ハ_ }-‐',=l<,ヘ.ヽ{  l   l l
 `ヽ.|   `'、_  `   ´ ',´ ̄ `レ'
        ',゙T'''''''T'7´
         ',ノ.  レ


168 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:18:35.47 ID:0T9eCfso


      _ ,. -‐フ^ヽ--/ `ヽ、_  _
    ,.イ   ̄´    ヽ' ,、  ` `´ .ヽ      しかも国民軍は数十万もの軍勢を安価に
   //     ,  ,'ヽ,/_ ', l     ヘ 
  / /       ,'   | `´  l l   ',  ',    集められる代わりに、規模が大きいのは
. / l ,'  ,'  __l__ リ    | |_,   ',  ', 
,'- | |  ,'   ハ `゙'ト    ,ィ''´L.....__',  ',   上記しましたが、それを管理するのは大変な
  | l_l _, r-,.-‐‐-.、    ,,-‐‐‐、 |`  r-'
  |   ´ l弋   _,ノ   ヽ、......ノ ',‐''´',    仕事です。武器・弾薬・食糧はもとより、兵士
ニァ|    |   ̄´            ',  ',
  l |    |      「 ̄ ̄l     ',  l   の待遇や訓練といった雑務が膨大な量に
  ,lヽ    | U     |    |    ,ノ  l 
  l l    .l_    |   _|  _,..ィ'     l   なります。これを一人の指揮官にやらせるのは
  | ',    ',`>‐、-- ̄r‐ヾ´  ',.    l
  |  ',    ',   ヽ'´ `|  \  ',    l  負担がかかりすぎます。




            /       /              }  〉
.          ,′       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄l 〈
        │      /                   |  |
         |       /                 | │
         |    /`'ー=ァー─:─‐‐┬:-,、:┬―<   !
        ,'!   ∠ ィ: :.::/:,/>、/_;∠/ |: 厶:斗:│: !:\ |     だから頭脳集団となるべき参謀本部が
        /      |: :,/|〃卞i:::j「 / j/ イi::卞小∧| ̄|
.       /      /|∨:|   ちソ       ちソ ハ| '  |     必要とされたんだね。実際に指揮を執る
      /      ト|: : :|   ー      ,  ´ !: :|    |
.      /         /: |: : :| ``           八:|ヽ. ∧    指揮官の負担を軽減させるために。
     /        /: /|: : :|l\      ∠ )  _ イ: : :|  \│
.    /        /;∠ |: : :| ` 、> 、..__.. イ │: :/⌒>‐、}    つまり、中間管理職としての参謀本部!
   {      /   >‐<`ヽ\`ー┴'´/ |   |: :(_ノ⌒丶\
   /    /   / /⌒'く  \   ,/l |   |: :/レ ⌒\ /
.  /   //    {    /⌒ヽ.  \ / |   |: :V⌒丶  /


171 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:20:02.23 ID:0T9eCfso


       ,..-、_‐',..-、 ̄_.._゙'¬-.、
     /  ,  ´  `´  ヽ-‐-.、`ヽ、
   / / /  / ∧ ,ィヘ       \ ヽ     参謀本部が必要とされた理由はもう一つあります。
  /  / /  /l /‐ヾ--| l   l    ヘ
.  |  l  |  ハ |    | |    |    | ',    臨機応変を可能にするには、他の友軍との連携が
  | l |  | ,.斗ヒ'|  ヽL_l.   |   l |
  | ハ |  | ,ィくヾ,    ''_,.≧‐.|   イリ`ヽ    重要です。そして連携のためには、友軍同士、
  `' ゙-,ヽ_|〈イ::l ゙    '_ノハヽl'‐-、/レ'ミ
    |.  l マリ     l::{゚ハ::l ,〉    |_,    お互いがお互いの思考を理解している必要があるんです。
    l  l `´ 、   .込イソ |     |  |
    | .ヽ、   __  `´  |    |  .|    そこで共通の学校で、軍事学を一から勉強する事が大切
    〉  レ゙、-.、.'、_,)___,..、イ    |  .|
   / |  |  ヽ、 `´  ノ ハ| l   ||  l    になりました。シャルンホルストが最も重要視したのは、
   /  |  |   ヘ`゙'ー'" , |l|   | | |
.  / //〉、.|   ヽ   /  ハ  _lノ | |     参謀の教育でした。




/ /  /  / / .∧、v´'ハ |     ハ    | |
|/l   | _|_ .| |     | |  |   .|    .| .L     ではここで仮に参謀がいないとして――
 |   |  「`≧ト、   /,/,斗≧、_ |   | .|
 ヘ=-r'ーr 〉'⌒ヽ   ´' 、ィ=ミ、,_  ,イ   / |_      訓令戦法のため、それぞれの指揮官に
.   |  |〃   l:|    〃   ハ 「'‐-、._/ | `
.    |  l l:l  ,リ.    |:|    ,リ.|       /      一から軍事学を勉強させるワケですが……
   |  l ゙'‐‐'"      ゞ、__彡' |     ハ¬
   | .l XXX       XXX/    / ノ      軍事学の中には、地図を描いたり、定規や
   |  ヽ、     ゚         /    /イ
   |   `l‐-=、,____________,../    /  |      コンパス片手に田舎道を実地で測量する事
   |    | | | / | `'ー‐'" ./    /  |
   |    | | ゙|ヘ \   ,./    ハ  |      も必要とされます。


173 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:21:36.18 ID:0T9eCfso


  / /  /       /   /   ヘ    ヘ
. / /   l       l   l l`゙ ''"´ |    |
/ イ   |       |  | |      |l   | 
| /|   |       l|   | |     | |   ハ 
|/ |    |  l    大ト、L,斗'__ヽ、,,LL,,,,,斗|
l  |____|  l    | |  「リ三三三 ノノ´  ノ |      
    | ヽ--'r──'  ̄` 三三三三  ̄ ̄ └  
    |     | ========三三三三=======     さてここで質問です……
    l|    |       三三三三三    
   l |    |       三三三三三         コンパス片手に田舎道を測量するなんて事を
   | |.   /        三三三      
   | |   l   U                     指揮官(大貴族やユンカー)が本気で勉強すると
    | |   \        ,..-‐''ヽ      
    | |    |` ' - 、 _   弋____,ノ    __,..,/    思いますか?
    | |    |   /  ` ニ=ー=ニ´  /


176 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:23:04.84 ID:0T9eCfso


            /  / + ん ⌒y' +   ノ⌒)  ノ:|ハ
        .′ |)V⌒  /'    /ヽ x / +|  i
         |   |ノ + (__んノ /′ノ /) (__,| |
        _|__ ノ`¨ 7 ―..┬‐.ァ..―――――く  |
          `i 7′ :ト :/|.:/|.:i:.ハ:∧:.ト、 :|ノ:.:.ヽ、`:廴
        |/イイ:/lル,≧ミーハ′}ー},ム≦ト、トヽ:V 丁      あーーー、なるほどね。
        }  从 /'|_r::ci`    ' |_r::clヽVト:ト} |
         / .  | .:l {{ 廴ツ      廴ツノ' }: |   ∧      だから参謀本部が必要だったんだ。
       i   |:.i ww     ,    ww 小:|  '  ヽ
      ノノ  ∧小.             八 :|    i    指揮官の職業にいる大貴族が細々とした
     /     ノぐ} {)\   ∠`ヽ   , イ} :/{    {
      /   / ヽ|l{  |.i> . __ . イ/.// :∧ヘ    ハ   軍事技術をマジメに勉強するハズがないから。
     .   (_))イ´ |: :l  l..ヽ、 ` ー ´ /../ ': :i{/.ヘ 〉、   ヽ
     }  |     |: :|   ヽ_.\_彡'_;;/ |: :l|  `=ト、   丶
    ∧   }     } |  (こ)__ ヽ/.._jD) |! :l|    |    ∧
    /....\ノ    |. :l|    ̄ヽ/|ヽ/   |! :l{    |    /....\            【解説終了】


180 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:25:03.92 ID:0T9eCfso


   シャルンホルストは何よりも参謀教育を大事にした。

   そして意を同じくする人々と共に、着々と軍制改革の諸計画を練っていた。


             , --.. 、   ___
          ,. .:´.:.:.:ニニヽ\´.:‐‐:.`ヽ
        ,. '´. : : :彡´: : : :`:.:.:.:´¨¨ ヽ、ヽ
       /. : : ::/: : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.\: `ヽ、
     / . : : :〃. /.:.:.:.,.:.:.::/: : }:.: : l: : ',: :.\: : :\
     ,' . : : //: :/: :.::/:.:.:/: : :.ハ:.:.. |: : :ト、: : :ヽヽヽ\
    ,′. : :l/: /: : ::/::.:./l: : :/ 1.:.: |_: :ハ.:}: : : :', i: :',
     i:.l:.: : : :.:.:|: : :.:|.:七 T´/ /'|:.:/l.`メ、l.:}.:.: : :i l: :.:',
     |.:l:.: : :l:.{.:|: : :.:|/ __|/ ′|/ l/,,_ lハ: : :.l:.l:.:.:.:l   将来的に起こりうるあらゆる戦いに備え、
     |:.l:.: : :l∧|:.:|:.:.|>七ミヽ  ′ 仁ヽ、1.:.:〃.:/lハ!
     l. l:.l: : :/`ヽ|:.:.|ト1rイ!     トrイ1ミ} 〃.:/.:!  ′  作戦立案及び軍事研究のための常設参謀本部
      ',l.:l: :〈  ハヽ|V沙ソ      似ツノ〃 .:/.l/
      ヽ: : :Y´{ V1  '''''''   ′ '''' j.:.レ'.:.:.|      を設立する事を目指します!
        ヽ从 } {:i       _ _     ノ.:.:.:.:.:.:j
       `{  L_ノ:L      ´     /.l.:.:.:,.:.:.;′     そしてフランス軍に対抗するために、一般兵役義務
        { |\.:.:.:| >  _, . イ´`ヽj.::/.:/,′
      ,. イL」  \:|    /   \  l/:.//       制度の導入、陸軍学校の設立、乱立している軍事
    ,. イ、\     ヽ      |   `77.:/、
  /´.:::`ヽ\\    \    |  .///.:.:.:.:\      官庁を統一した陸軍省の設置、市民階級への将校
 ./.:::::::::::::::.\\\     \  ノ|  ///.:::::::::,. イ
 \「  ̄ ̄ ``ヽ ヽ\    V⌒) ///.:::::::/  i      登用の門戸の解放、不名誉な体罰の禁止、他。
   l       \\\  / /⌒V.:::::/   |


181 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:26:34.38 ID:0T9eCfso


                            , --.、
                  /⌒ヽ、/. : : : .\ _
                 / . ミミヽ . : .彡ミミヽ: : : : : .`ヽ、
              ,. :'´ . : : : : : :  : : .`丶、: : : : \
             /. : : : : : : : : : : : :  : : : .\: : : : .ヽ
            〃. :/ . :  : :  : : : : : : : : : : : : : : : :.\: : : :ヽ
            /.:./ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: :ヽ: : : : :.l: : : : :i
              /.:./ . : : : : : :.l: : : { : : : : :.:.i: : : : l: : :l: : :.:l: :l: : : : :|
           l. /i: : : : : :i: _⊥_: {: : : : :.:.:.|: : : ::l: : .|.: : :.|: :l: :i: : :|
               |.:|:|: : :.:|: :|: :ト`メ、: : .:|: : |: :,. :ィ´: }:.:.: .:|: :L:.l: : .|    やる事は山ほどあるわ。
            |: |:|: : :.:|: :ト、| \: : :.|\レ'ヽ :ハ:ハ: : : l: :l | l: : :|
                Ⅵ:ト、:.:.:|.:.:|T テ㍉ヽ.::|  ィナテテそ: :/:./V: l: : :|    気合いを入れていくわよ!!!
                N |\|ヽ|弋辷。ソヽ|   ⊥込ソノ l/ :/ ハ:.l: : :|
                 `ヽ: :.ハ ' ' ' ' ,    ' ' ' ' ' く l/ ハ V:.l: : :|
                    1:/.:ハ           u `Y´ ハ1:i:l: :.:.|
                     } : i: |\   r‐-‐っ    /{X. :l」:ト、: : |
                 i: :.:l: |:i l> 、´ ̄   ,..イ.::::{{ }: :i: :! \|
                 l: :.:l: |:| レ'.: / >=<.::::::|/{{ }: :l:.::!   ヽ
                 |: : : :|:レ': :./ i.:.::::::::::::/  {{ }: :l: :j  /⌒ヽ
                 |: : : :|: : /   |.:::::::./   レ': :./::// /⌒ヽ}
                  |: : : :| l/  \ |.:./    /: : /::/ /     }


182 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:28:04.09 ID:0T9eCfso


【解説席】

                    ,. '´                \
                    /          __.. -- ‐‐ -、 )
                      /         L <´  `ヽ  ⌒'l |
                 /        | ><    ノ )  ノ'{.|
                  ,′       | 、-'    __ > ー ''ゝ,,,,_
                    /         }- '_ ー≦}: ;ィ: ム`: : : ヘ
                    /        _ノ-,, - ニ: :ノ }/ j!-ミj: ヘヾヘ
               /     __,,, =フ: :,イニ-- く ノ   イ:ハ }〉ルヽヾj
               ,′      ,,∠ィく/{!::::ハ   '   弋リ リヘ
                 /       イヘ: :.ヘ 弋zリ     丶   | ヘ
            ノ   _ ,, - '´  ヘ、ヘ: :ヘ  ̄      _,   八. ヘ     いい感じだね。
        _, <´          ノ`ヘ: : ヘ    r  ̄ ノ /,    ヘ
    _, <´             /: : : r=ヘ、ヘ- _`   イ: :.ヘ    }   プロイセンの軍制改革がいよいよスタートかな?
ー  ̄             _ <´: : : :./ ‐  ヾ、‐'ヽ ̄、: : : : : }    j
              _ - '´: : : : : : : :/   _ヽ、_ ヽ:.ヽ }: : : : ノ   ノ
        _ ー ´: : : : : : : : : : : :.{   /:.:.:.ノヽ`ヽ、l!ヽ: :/   /
__ ー‐ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |  (:./´  _ イ´/、.  /
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : _:_:_:_:_;,;,;,;,; ニi ー  ニ : : : :_;, ィ ヘ.  }/
: : : : : : : : : : : : : : :> ´: : : : :_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_: -- ー ''' ´     ヘ.|
: : : : : : : : : : : : /> '' ´: ̄: : : : : : : : :ハ     \       \、
: : : : : : : : : : : イ´: : : : : : : : : : : : : :./′}      \        ヽ 、
: : : : : >イ: : : : : : : : : : : : : : : : :/ /'  |        ヽ 、       ヽ、


183 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:29:37.61 ID:0T9eCfso


      _,. -ー‐-_- 、 _
   , '´ /`'‐-'´ ヽ,'´ `ヽ-‐ヽ
  /  /  /   /  , ,    ,ハ
  /   /   /  l ト、,-l |  l  l ハ
  | __,.|   |   l |  | l  |   | |     これからしばらく後、
 彡ニ|   l|ト.、__|__|  _L斗 |   | |
 {   ハ__|_______,´   _____,゙T‐  l |     イエナ・アウエルシュタットの二重会戦で
 l‐- r'|  | TiiTT   ` ̄├‐「´´
 |  'ヘl  | |ll| l       l |       プロイセンは歴史的な大敗北を喫しました。
. l ,  |  |U  ,...___     ノ |
.| ,'  |  「ヽ -`ニ´,-r‐T´.  |
| ,'   |  |  `  ´ , ', |   |



        /     ,r   ___     \
.        /        r‐ ~ ̄       ̄`ヽ、)
       /        /                |
      !      /  _, ---―一=、ー‐-- k
.       |       -‐' ´ /   イ // ヽk__.| , ヽ
     |    /__  , ,f.-/ レ'!'    !ヘ天T }~ヾ、 ━━┓┃┃
.       |    ~ / ノv´レz==、、    z,=、、N       ┃   ━━━━━━━━
     |      / ィ´  ! ((   ))    ((_)) |.|     ┃                ┃┃┃
     |      ハ  |  `¨¨´      . ̄ ,.}.|                         ┛
     |      ヘ_」  | ,v ,v' ,.   _ ,,'~ '~ノ | ゚ 。
      |    /  |  |、  ゝ'゚     ≦ 三 ゚。 ゚
     ,|    / l  |  | ㌧-`≧        三 ==-
   /   ノ  ! | |」^Nヘ,、-ァ ,        ≧=- 。
       /|  /. | | ヽ、  イレ,、          >三  。゚ ・ ゚


187 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:31:08.87 ID:0T9eCfso


   ナポレオンはアウステルリッツ三帝会戦において、オーストリア・ロシア連合軍を破った。



                 オーストリア皇帝 フランツ一世
                          ↓
                       -― ̄ ̄ ` ―--  _               ロシア皇帝 アレクサンデル一世
                  , ´  ......... . .   ,   ~  ̄" ー _                    ↓
                _/...........::::::::::::::::: : : :/ ,r:::::::::::.:::::::::.:: :::.........` 、             ,..||-ノ─ソ彡
               , ´ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::: : ,ヘ ::::::::::::::::::::::: : ヽ          &. : : : : : : : : : ミυ
            ,/:::;;;;;;;| : ::::::::::::::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::: ● ::::::::::::::::: : : :,/         ミ.: : : : : : : : : : : : : : 〃个
           と,-‐ ´ ̄: ::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::r(:::::::::`'::::::::::::::::::::::く            ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',u
          (´__  : : :;;:::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::`(::::::::: ,ヘ:::::::::::::::::::::: ヽ.         三 : : : :i ;;;/:'  '⌒' i: : : : :}
               ̄ ̄`ヾ_::::::::::::::::::::::し ::::::::::::::::::::::: :●::::::::::::::::::::::: : : :_>        {:: : : : |:::+;;;  (;;;_ .|: : : : i
                  ,_  \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `' __:::::::::-‐ ´           .{ : : : :|ヾ  ,.、   |:: : : :;!
                (__  ̄~" __ , --‐一~ ̄                     .. ヾ: :: : i r‐- ┃┐.| : : :ノ
                            __  __                         ゞイ!ヽ┃ニ゙ノ イゞ‐′
      l⌒l       (~~ヽ、    (~~ヽ/)ヽ_)ヽ_)   (\   /)     ____  / _ `` ー一'´ /´> )
    _」 L_      ヽ、_ノ     >  /         > `ー' <   ∩ (__ __)◎
   (__  __)     ,/ ̄ ̄ヽ  /  <   /)     / ∧ <~/ ヽ、 l l  _」 L_
    _」 L_     / / ̄~ヽ │(_/l l //      l l ヽV /ヽ l  l l (_  __)
   (__  __)    L__」   ││   l l ヽ'        l L/ ∧) l l  l l   」 L_
      l  l   l⌒l      / /   l l  __/)   ヽ_/   (/  l レ, /    \
      l  ヽ_ノ /   _//     l l (___/             レ' l ○ /ヽノ
      `ヽ、___/   (_/      U                       ヽ_/


189 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:32:35.78 ID:0T9eCfso


   ナポレオンはこの戦勝を利用して、神聖ローマ帝国を解体。新しくライン左岸を中心に
   『ライン連邦』を結成させた。

   これは、ドイツ諸邦がナポレオンの軍門に下った事を意味していた。

                  _,-'´ヽ
                r'´>`ヽ `、
          ,--''''''''''''''''7>、:.:.:ヽ i
  r‐--‐‐‐-v'''''''l   ヽ..,, `'''‐-;;;! !
  l;,r'´¨¨''‐;:!; -;,.lヽ   '''''――--,,,,,ヽ,
.   !ヾ7;r;./ .: ,,  -ヽ.,      "",,,  \
   ヽ::ヽ/: .:::.:    \ヽ....,,,,,,   \.ヽ,\\
    `、:.:: .:;-"' i :l  :ヽヽ.. ..,,- i,,,,  ヽ  ヽ ヽ,
   /,;  l l /i:l\ i\ ;''',,,...., :l\..-,;  ヽ\.丶.,,   
   ,;レ,;l,  i ''''',',,;- "'''-  '''''" i \ \ヽ :i  \
   l  l\ l '''-'''            i;,,  i ;,V:::: i:\
    i l :\l         ,,....,    / \ :l i:::::: ;,\;,,
.<''''-/''''''- ,,, :i    -::;;;;;;'''"  l   /::::::l l::::::::, :: l
 "' </ ,: ヽヽゝ,..    ヾ.,   ノ ,,.-''-l:::::ヽヽ:::::iヽヽ/
   ''-',-''' l l  "'''''- ...,,,,,"''' ''",......,, <., :;; " '''
     ''i''ノノ ::.        "''--..,,  \
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      \::::::,,,,,::::::::::::::...    :::::::::::..   .:::l
           "''''' -:::,,.:::::::::::,,,,,,,:::::::::.....:::::::i


190 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:34:10.65 ID:0T9eCfso


   この事態に対して、プロイセンは当初の中立政策を破棄。
   ナポレオン率いるフランスに対して最後通牒を叩き付けた。

   そして両国は、交戦状態となるのだった。


          /   _,,.-''゙/       
         //,.-‐''"´,.-'゙:/     _,,..,     流石に、このままはマズイからな!!!
        <.r'゙___,,..'r":::/  ,..,__,.r'"ノ:::/ `ヽ.
         l、_,.-''゙、.r‐゙''┬'"::::j::::`´,-''、  l,
         '-、''j  〉!  |:::-‐'''"´:<  ゙l  l       ,.、--――--、
          `j゙/‐'-、 '‐-、:::::::::::::`ヽ、_l._l  _,.、‐''",.:-‐‐'''‐=‐-、ヽ,
            ´   ヾ、''゙´`'‐---、  r'-、/`''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/`
                ヽ‐''‐-、゚ ゚ `'‐゙uulj:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ――
                     ``''‐、.__  `ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
                      ,.-''":::::`ヽ、   `ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::,゙ ――――
                 __/  __/ `ヽ、    ``ヽ、:::::::::::::::::/
                  / ̄ ̄ ,.:-'" ―― `ヾ、-、  `'‐-、:;;/   ―――――――
           ―――‐‐/――,.-'"___,,,,,..lヽ__  \::`''''‐-、/
             三三' _,.-'"´` ̄、,.、,.、_ //゙:::l ― \_:::::::::`ヽ、=――
              ヽ、‐''゙_,,.、-‐‐‐‐‐‐‐-、.i,i,r'"´`''‐-、 `ヽ、:::::::::\≡≡=―
                  ̄  ―――――   `ヽ‐-、‐-ヽ、  `ヽ、::::::\
                       ―――――    `'''''''゙―― \::::: ===―――――
                                           \


191 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:35:38.08 ID:0T9eCfso


   il ‐-、   ヘ  ___
    !l   ```'''"´‐-   ` 丶 、  _
    | ヽ  \      ,. ‐-   `` `ヽ、
    i!. 〉、   Z    /       ‐、  ヽ、
    〉' '´-     /         ヽ  ヽ`` ─‐-
.   /        /            i!  i!   /
   /     ' ,.  / ,.''!   イ '   /    !   !/
  ,'  ,'  ' i  l∠┴-、/.| ,'.! /|  ,ィ |.  i l
  ,'  ,'   ,' l  l!  /  ヽl.l l ハ / l! i.l ∥!
 i  /  l  l  ! ヽ、 __,ノ ! l,' ,. --、!ノ.| /j i!
 l /|   l  l   |         ヽ / ヽレl/!' ,.、           ニャニャニャ!!!
  !/ |  ,'!  l   !     、_,.、   丶-,' /_ !  `ヽ
  i! !  ,' | .i!  |     /'´ T   ./  l `ヽ    \       フランス軍を三つに分割し、前進。
    ヽ,' l i!  |_    /   j!  ノ  i!   \    ヽ
      ヽ |ヽ |ヽ丶、_ `ー--' , イ /./ .l     ヽ    ヽ     それぞれの軍は敵軍と遭遇次第、すぐに
       `! ヽ!  丶、_二丶/レ''ソ  ヽ     ヽ   ヽ
              `丶 、__ 二>''´ヾ´ `ヽ   丶   ハ   援軍に駆けつけられるように、絶妙な
      、                    !   }    i   l
      \                   l. 丿    !   !   間隔をあける事!
.         \                      lニ      l   l
           \            ,. ‐''"´ !      l!  /   分進合撃だニャ!
           ` ー‐──┬─''''"´      |     !  ,.'

                                                                                                                                 
                                          
                                          
                      ''';;';';;'';;;,.,            .     
                       ''';;';'';';''';;'';;;,.,   ザッ  .     
          ザッ            ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;      . . . .
                        ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;     .   
                        vymyvwymyvymyvy     ザッ
               ザッ     MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、     
                   Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^Λ_ヘ
     ザッ            ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
                __,/ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ ,.ヘ    ザッ
    /\___/ヽ   /\___ /\___/ヽ _/ヽ /\___/ヽ
   /''''''   '''''':::::::\/''''''   '''/''''''   '''''':::::::\   /''''''   '''''':::::::\
  . |(●),   、(●)、.:|(●),    |(●),   、(●)、.:|、( |(●),   、(●)、.:|
  |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|   ,,ノ(、_, )|   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|_, )|   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
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   \  `ニニ´  .:::::/\  `ニニ \  `ニニ´  .:::::/ニ´ \  `ニニ´  .:::::/
   /`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐-  /`ー‐--‐‐―´\-‐‐ /`ー‐--‐‐―´

                    フランス軍


193 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:37:05.80 ID:0T9eCfso


   一方、プロイセン軍はイエナ方面に布陣していたが……


                        ''';;''';;';';;'';;;,.,
                         ''';;''';;';'';';''';;'';;;,   
                         ;;''';;''';;';'';';';;;'';;'';; 
                      ;;'';';';;';;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;;               
                  ,.- ; ,.- ;,.- ;,.- ;,.- ; ,.- ;- ;,.- ;.-;- ;
                ,. ー- 、 ,. ー- 、,. ー- 、,. ー- 、.ー- 、 ,. ー- 、    /⌒\
             / ̄ ヽ,   / ̄ ヽ,   / ̄ ヽ, ̄ ヽ, / ̄ ヽ,ツ{p ,-、 q}ミ\ 
       / ̄ ヽ,   / ̄ ヽ,   / ̄ ヽ, ̄ ヽ, / ̄ ヽ, / ̄ ヽリ. `='  ',.^ヽ\
     / ̄ ̄ ヽ,   / ̄ ̄ ヽ,   / ̄ ̄ ヽ, ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ,  ',     ,二二.)
    /    / ̄ ̄ ヽ,.   / ̄ ̄ ヽ,   / ̄ ̄ ヽ, ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, /
    {0}  /'/        ',./'/        ',/'/        ',.     /        ',
    l   ヽ{0}  /¨`ヽ {0}, {0}  /¨`ヽ {0}',.{0}  /¨`ヽ {0} /¨`ヽ{{0}  /¨`ヽ {0}',   
    |    l   ヽ._.ノ   l i   トェェェイ   l.l   ヽ._.ノ   ',ヽ._ノ l///トェェェイ/// ',
.  /´   リ   `ー'′  ヽ   `ー'′  リ   `ー'′   !.ー′!   `ー'′   !
     /´           `\    /´          `\/          `\

                    プロイセン軍


195 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:38:39.96 ID:0T9eCfso


                 y、-'"゙"゙-、 l'゙、
               ,r":::::::::::::::::::::`'::::':vi
               lV::::::::":::::::::::::::::::゙,::::〉/
             ゙i゙、゙、:::r‐‐-------、//:l
              j ヽv"  /~'i    l/:::l"
              ゙!:::/,.-‐‐//゙''‐--、_j::::::l   
              ゙ri:{ ",ニ/、 -''ニ、'' },、/
              ,i、':゙,  /  i ´ ` l)l             ぶっちゃけ、戦いってニガテなんだよねー。
   ,.,r、   r、      {(ヽv /、 、l,  _, l_/)、       ,.,
   ゙、ヽヽ, ゙i ゙i     l `ヽ!,/ .i`゙''''' i" ///      r"/  ,.-、,.., 指揮官はそれぞれの判断でがんばってちょうだい。
    ゙、ヽ '、 ゙i ゙i-‐'''フ"~ヽ   ヽ,゙、;;;;;;/ ,.'" / `ヽ-、.,_/ / /,r"/
 r-、 ヽ, ゙、'、_i ゙l ,-"   `  ゙、ヽ.,_,.r'i      ゙、:::/ / / ,/ /
 `ヽヽ、_l    ヽ, ,.-''")    ゙i...,,___j   (~ヽ  ゙/ ゙‐",." /ヽ
    lヽ,      V ,r'"     ゙'、,.ノ     ゙、 ヽ/     (,.、-''"´)
    {;;;;゙、 ヽ、    i"‐、     //   __,,,..}     _,.   ,.r‐i"´
   j;;;;;;}   ヽ   j::::/ ̄``゙゙`>'  {  <:::::::::゙i   r"   /:::::/
   /;;/i{     ,-"/    /   ゙、   ヽ,::::::ヽ、     /`)/
 /;丿 `ヽ、  / /    /    __,,.>    \:::/゙、   ,j,r"l`i
/ /    ..:゙'‐''"ア. ○ /  ,,.、-="--、,,、-‐''''‐-;}`''‐--‐"  ゙i::゙i
r"   ..::::::::::::/::゙i  /,.、‐''"         ○ |ヽ、      ゙,::ヽ,




          _,,..,,,,_
         / ,' 3  `ヽーっ   (それぞれの判断って……)
         l   ⊃ ⌒_つ
          `'ー---‐'''''"

  ブルンスウィック公フェルディナント



   / ̄ ̄\
 / _ _ \
 |   ・  ・   |
 |@ (__人_)◎ l
 |   ` ⌒´   |   (本気なのかしら、この人?)
 |         }
 ヽ        }
  ヽ     ノ
   /    く \
   |     \ \
    |    |ヽ、二⌒)、

 ホーエンローエ


196 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:40:08.12 ID:0T9eCfso


                _         ,..ヘ
                /::\       /:/ \ヽ
                  /:/ヾ\.     /:/   |::|
              /:/    ヾ\  /:/   :|::|
                /:/     '、:∨:/    |::|
                |::|      ヾ:V      |::|
                |::|   __ V ___ |::|
                l::| '´ : : : : : : ` ´ : : : : : `l:ト、
             , イ| : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:l:|: \
           /: :l:|: : :/ : :/: : : : : : : \ : : リ: : : :\
            /.:.:.:.: ヾ.:./ :.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.: !.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
.         / :.:.:.:./.:.:.:.:/.:.:.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.: l.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:丶
.       /::::::::::: /::::::::/:::::::::/:::::::|::::::::::::::| ::::::::| :::::::::::::::::l:::::::::::ヽ      クラウゼヴィッツ、後に曰く
      /:::::::::::〃:::::::::| ::::: /:::::::/|::::::::::::::| ::::::::| ::::::::::::::::::l ::::::::::::',
      ,′::':::::::l{:::::::::::|::::::∧:::_/│l:::::::::::| :::_:::|ヽ:::::| ::::::::|::::::::::::::l
      l:::/ ::::::::l|:::::::::∧斗七! | |ハ:::::::│:::::`ト |::∧ ::::::|:::::::::::|::|     『戦いの理を知る一人が決められる事を
      |::| :::::|:::::|:::::::::| Ⅵ_ ハ| l{ ヽ ::::|\::::| |:ハ|::::::,' ::::::} :|::|     
      |::| :::::|:::::|:::::::│,ィ仟乞トヽ   \|  テ外、|:: /::::: /| :|::|     素人の十二人の会議で決めようとした。
      |∧::::ハ::::ヽ ::::l癶ぅi::::j |          iぅl:.::::j癶/:::::::/7::|リ
         ヽ:{ \::\{! {^して         |^iして i}:::: イ:::{:/|      決められるわけがないよ』
        \/::::ト、::\ V少''        `ヾ:少 彳´ } :::::l:|
            /::/::\_l ̄ ヽヽ     '     ヽヽ   /_,/ ::::::l:|
        /::::{:::::::::∧          -        厶:::::: {::::::八


197 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:41:43.91 ID:0T9eCfso


   更に道中、シャルンホルストは的確な状況判断から、何度も意見を上申したが
   全て却下された。


              /.::.::.::.::.::.::.:/:.::.::.::.::.::.::.::.::\.::.::.::.:\.::.:ヽ
             / :.:: /.::.::. /.::.|.:::.::.::l.:::.::l.::.::.::.::.',.::.::.::.::.::ヽ.::.',
           〃.::.::.:/.::.::: /.::./|.:::.::.::ト.:、|.::.::.::.:: |.::.::.::.::.::.: |.: |
              //.:/::.,':|.::.::.::.|.::∧|.:{.::.: |ヽ:`l\ー-|.::_.::.::.::.::.:|.: |
          /イ.::.l::.:l.::|.::.::.:孑イ j八.::.:| \∨\.:}\.::.:!.::.::.|.: |
           レ'| .::l::.:l.::|.::.:: ∧::.L、 \{  行示沁ヾ!.:/.::.::.:l.: |
           | .::l::.:l从.::: l〃レf沁      {!ヘ:::rリ }}∧.::.::.,' │
.            l.::小.: ヽ\{iハト:::ri}      V込ソ j/.::.}.:: /.::.:|
            \レヘ :.:\{  V少   '      ,,  |/.://:,'.:: |   このままでは包囲されます!
            /  `トヽム  ''     rっ       |.:/.::.::./::.::.|
            \__,/|.::|:|人            イl/.::.::/ .::. リ   一旦、退くべきです!!!
              {: |.::|:l.::.::{> ._      _ イー|:l.::.::/.::.::j/
              {: |.::|:l.::./ ̄`Yえ.=≦ー┴┤.::/:://
                  ゞム.:!Ⅳ / ̄Ⅵ :::::::::::::::::::::||.::.xく
              , -‐\{   //^ヘ ::::ー=::/ル'´  ヽ、
                /^\ ∧     jJ::::::::/        >‐、
             ∧   \∧  ^  }::::::/    _ -==彡'´⌒\
            ,' ヽ   ヽ_)―-、 /::.:/_ -==彡'´ ̄/      ヽ
            {   \Y /==-  \∨=彡'´ ̄  ∨       }


   / ̄ ̄\
 /   ⌒ ⌒\
 |     ・  ・ |
 |  @  (__人_)    却下。
 |      |ilililil|/
 |     ` ⌒´}   (まったくジャコバン党員(※)が、でしゃばりやがって)
 ヽ        }
  ヽ     ノ
   /    く \
   |     \ \     ※ シャルンホルストは当時、ジャコバン派だと
    |    |ヽ、二⌒)、     言われていた。


198 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:43:06.28 ID:0T9eCfso


   フランス軍はプロイセン軍右翼へ攻撃し、プロイセン軍を引きずり出すと、
   予備を含めた主力軍を手薄になった左翼軍へ突撃させたのだった。

   戦線を突破されたプロイセン軍は瞬く間に崩壊した。


   / ̄ ̄\
 /   ⌒ ⌒\
 |          l
 |  @  (__人_)
 |     ゝ'゚≦ 三 ゚。 ゚
 |     。≧  三 ==-
 ヽ      -ァ,  ≧=- 。
  ヽ     イレ,、>三  。゚
   /    く \
   |     \ \
    |    |ヽ、二⌒)、


200 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:44:35.27 ID:0T9eCfso


   逃げたプロイセン軍だったが、逃げ道のアウエルシュタットは既にフランス軍
   に先取りされており、逃げられなかった。

   シャルンホルストの予想通り、プロイセン軍は包囲されていたのだ。



     / ̄ ̄ `ヽ,
    /         ',    _/\/\/\/|_
    {0}  /¨`ヽ {0}.    \ た、退路が  /
     l  .ヽ._.ノ,.   ',    < 塞がってる!!!>
    リ   `ー'′  ',   /          \
   /` ‐- __ - ‐‐ ´ \  ̄|/\/\/\/ ̄
  / .l        _,,ヽ ___ 〉、
  | l       / ,' 3 `ヽーっ
  ヒト- _    l   ⊃ ⌒_つ
.   !__   ̄, ̄ `'ー-┬‐'''''"
   L  ̄7┘l-─┬┘
    ノ  ̄/  .! ̄ ヽ  ← 六万弱
  └‐ '´   ` -┘



     , - 、
    / 、ヽ⊂!
    '┐ i'´     /\___/ヽ
     l  l    /''''''   '''''':::::::\
      !  l    |(●),   、(●)、.:|   +
     l   l .  |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|       +
     |    l   |   `-=ニ=- ' .:::::::| +
     t    ’ヽ、\  `ニニ´  .:::::/     +
      ヽ、:.    \ヾ: 、 -゙ヾヽー、
       ヽ:..     ヾ:,. ':,.   ゙i::l,、゙ヽ
        \::... .::.:   .!::ヽ';   l:::::l . l
          :.  ::  ,/::::::゙i   ノ:::::::l  l
           i    /::::::::::`二:::::::::::::| ヽ
           i   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::ト ← 二万五千弱
          i   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ゙、


203 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:46:05.44 ID:0T9eCfso


   兵数で言えば、プロイセン側が有利だったが、フランス軍の勇戦によって
   突撃はことごとく弾き返された。

   この戦闘の最中、ブルンスウィック公は戦死し、しかしその事を知らない
   プロイセン軍内部で指揮系統が混乱してしまう。



  _,,..,,,,_
 /    ⊃ヽ-、__
 l    /      ヽ  ← ブルンスウィック戦死
/`'ー-/____/
  ̄





         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
      __/             \
    /.         ◎ 、    |    あー、もー、どうにでもなれだ……
    |.         ,(⌒ ○ヽ    |
    l  lヽ    ( >       /
   /    ヽ\   し(__, ○/ /
   |     \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |    |ヽ、二⌒)、


204 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:47:35.37 ID:0T9eCfso


     -、;:::::::::::::\\:::\
     ,;=:ヽ、::::::::::、\\:::\
     ^`l:::::ヽ,..,:::::::__,ゝ_::::::j゙,.
‐‐-- 、,_/゙、:::r'lr !::::/‐‐-、`ヽ,ノ
、    l  ヽi ヽ'l::;" ヽ-、ヾ,ri",
::\    !   ゙、l. リ  ゙''゚ r´ ヾ,゙,    
`゙゙`ヽ      ,ゝ! ,‐-.,_,,、!  ';;l          なぁ、これ本気でヤバくない!?
:.:.:.:.:.:ヽ    / ,/l  ゙'i"!:'、`   リ
:.:.:.:;:-'"  、/‐''" `'‐'' /、::.l     : r-、     逃げた方がよくないか!?!?
‐'"     l:l 'i"´ ̄`゙'':.:..)'    :  rr‐'、 :
、_     / l '、  / ,イ       ,.., rヾ=i
 `゙''‐‐-ァ' !  ', /  .l l      r' /、,;゙'ァ‐`} :
     /  l oノ´   :l l      l  '_,r'" /
     〈  ! ,ィ'   i l l      l、 i'   /
     `ゝlr''l   、 .l l      r'{ヾ  ノ
    o//  l    ヽl!    / ゙、  i゙、
    //   l     `!__,,. ‐'゙    ヽi、_゙,
.   { .〉   l     /         ,,.‐'
   o ';;!    l   ./         /
    l !    ゙i ./         /


206 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:49:05.83 ID:0T9eCfso


              |
              |
             / ̄ ̄\
            ノし. u:_ _,\.
            /⌒`  ( ◯)(O):
           .:|   j(   (__人__)
          :|   @  、` ⌒´ノ:     逃げた方がいいッスよ!
          |  u;     ゙⌒}:
          ヽ     ゚  " }:       でも殿がいないと、フランス軍に追撃されて
            ヽ :j    ノ: i |i |
         /⌒      ヽ  | || |  |  全滅してしまいます!!!
     :: / ̄ ̄ヽ ::       \ ||     |i
    :: (「    `rノ ::      \   ||i
     :: ヽ   ノ ::          \
ガタッ!  |   | r         「\   \





           lヽ、             ..:::.
、       |`ヽ、i  `゙''‐-‐、__       ::::::::
、ゞ、,lヽ、_,、-''"::::::::`ヽ `゙ヽ、::::/        ::::::.
 ヽ  、 :.:.:.:.:.ヽ, :.:.:.::.  ,"_,'-''`ヽ、      ::::.. ..
  :.:.:.:..゙、''ヽ、,, 、`ヽ、、:.:.:li"/r-、:::::`ヽ、     ::::::::::..
ミミミヘ、ヾ、;;゙、;;;ヾ、ヽヘゞ、!l/r、i'  `゙`'ヾ、:ヽ,    ::::::::::
ミミ゙ヽ、ヽ;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:ヾミベ-'" l      ヽ,:ヽ,   :::::::: 
::::::::,.-''"゙'7""´、`゙"´  :::::::::: ヽ、      ヽ:::゙、   :::::
'''"´   l 彡ミヾヽ、., \ ゙、 'r、      ゙、::l  :::   しかし、誰か殿役になれるヤツがいるか!?
-‐=''",.-'" "";==-、ヾヽ _,.、‐'" |       ゙,::i  :::
-‐''"´i      _,,.、-‐''" !   |        !:l :::
彡彡ニニ'‐‐'''""´ll l    |  i"゙'!        }::! :::
r''"ヽミ:::`゙`''‐-、_ll l   __l_,,/  `゙ヽ、,,_    // .::::::
! /=゙、ミ:::..      ̄ ̄ ̄  l:::   _./    / ::::::
ヽ、ヽ__゙l゙、`゙`''‐- 、,.〃  ::     '‐、      .:::
;;;;;;\゙‐-''、--‐‐''"     r- 、_,.-‐‐'",.. ==='''":::
;;;;;;;;;;;`''‐'"l  ::::      `ヽ、_,,..-‐''"/
;;;;;;;;;;;;;;;;;i'"゙ヽ、 :::: し'         {
;;;;;;;;,r-、,l゙、:::::::`ヽ、           `ヽ、
-‐'"  ``'''‐--、__`ヽ、-'"ヽ_       ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`''":::::::::::ヽ  ̄ ̄``'''"


208 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:50:34.57 ID:0T9eCfso


                ,. ‐ ニ:/::ヽ!ヽ`丶.::::::\::::::::::::`ヽ.
              ,. '-ァ'´::::::|:::::::'::::ヽ:::::::\:::::\:::::::::::::::\
          /' /:::::::::::::|::::::::ヽ:::::\::::::\::::::\:::::::::::::::ヽ
             /:::://:::::::∧::::::::::ヽ:::::::\;斗\:::::ヽ:::::::::::::::'
          /::::/::!:::::::::|::::i::::::::::::|\/} \:::::ヽ:::::',.-、::::::::|
           l:::::|::::l:::::::: |::∧:::::::|リ/\l ,孑ァ、:::lヽ:{/' ヽ:::::!
           |::/!::::l:::::::: |::|,.=ヽ:::l   ヘ込リ ヽ| リヽ' /::::l
           |/ l:::∧:::::::|、| ,斗、ゝ   ´      、 イ::::/
            l::/ ',:::::l ヽ弋ク !             l !::/
            レ   V:|  ヽ  ヽ.          / l;′             はいはい、オレが殿を務めるよ。
                ヾ    \   -‐     /   l        _  -
                          丶、     , ′_ ┴/ ヽ,. - ´   /    だからとっとと、逃げてくれない?
                          丶、_.._ ´- '   /  /      /
                            ∠ |ヘ   /  /       /
                    __ - '/!ゝ┴く∨     /        /
                   ,ィ' ´    / {:.:.:.:.:.:.:/     '       /
                 / l     /  l:.:.:.:.:,/      !      ,′
                   / l     /  /⌒〈     l         !
               ,. - 、/  l,   /  /:.:.:.:./  ___」      |
    __  -――― ´ /'´   /  /   ':.:.:.:.:/ /_   --―‐ ┐   ヽ
-‐ ´            l i    〉  '―-、i:.:.:.:.:.l/__ | ,..-‐个ー┐ |      \
                 |   /      |:.:.:.:.:.|  | ||  l コ || |      \

          フォン・ブリュッヒャー将軍


211 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:52:12.67 ID:0T9eCfso


            ,.   __,,,...   ,.-'"!`ヽ、
         ,.r''"´''''''"´,.=/,. -'"   人   \          スマン。ブリュッヒャー!!!
        l__,,,...、-''"´‐''゙" __,,..、-'゙   \  ヽ.
        /,-‐','" l゙ l ゙̄,/   ``ヽ、.,_\.,_,'、          ______
        `j‐'゙/‐、l_,、 i__        r'-、l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         `゙゙      'ヽ、r ゚`。‐----、_ ゙uulj
                `ヾ―‐‐‐----、`'''======‐‐‐--、..,,,,_______
                          `'――――――----------------―‐
                       ―二      三=
                     ―=≡   r--   二=―      _―――
                    ――二   二―\   ≡=    ―三=― ̄
                   ――三   ≡―  ̄\    三=―= ̄     二=―
                 ――‐二   三=―‐ ―=二    ̄   _==― ̄ ̄
                  ―=/   ≡=―‐     ―二_    二=―  ← プロイセン軍、囲みのスキマから
              ――‐二/   /=―        ―=―― ̄         一部を残して戦線離脱





                                        うぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

     /\___/ヽ              /\___/ヽ               /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、          /ノヽ       ヽ、            /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ          / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ            / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ      逃がすんじゃねぇ!!!
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、     | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、      | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl     |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl      |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |.    ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |.     ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |     /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |      /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄ .   /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄ .   /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄
  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ
 /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ  /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ  /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ

                          フランス軍のみなさん


213 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:54:09.34 ID:0T9eCfso


   イエナ・アウエルシュタットの二重会戦はプロイセンの敗北で終わった。

   だが、ブリュッヒャー軍は殿としてフランス軍を牽制。
   プロイセン軍の完全な崩壊を食い止める事に成功する。


                   /. : : : : : :./. : : : : : : : : : : : :V-‐- 、
                   /:/. : : : : :/. : : : : /.: :/.:/. : :}: :<⌒
               /. :/. : : : /. : : : : .ィ´≧x'∠/ . :ノ: : : :.\
                 /. :/ x=ミ〃. : : : :/ ノ´ヒ'ハヽ /. .:/! : : : :`ヽヽ
              j: :/:/ r / : : : : '´     `゛ /:/ ノj: : : : : : ハ
             /}/:八 ,/; ' ´       _ /" 斥テ. : : : : :∧
               イ: : : ゝ'       /ゝ-- `ヽ ゞ'' ノ. : : : ∧:.:.
                 |: : : / l     /⌒ヽ:::::::::::} l  イ: :/.:./  ',:.l   オレたちにも、意地があるんだよ!!!
                }: .:/         {    V//イ   从{: :/  ノ'′
 ¬==‐- . . __   .ィヘ./   \     ヽ    }// .イ/ハ/
  |          ̄厂 \ \.     \     ー'",  i´: ノ′ /
  |        /    l   \     ヽ   /  ノ'"
  l         /       |   ハ    /´ ̄
  |      /     |ヽ/ヽ::>ーくハ




     /\_____/ヽ
    ノヽ        ,ヽ
    / ⌒''ヽ,,, ,,,r''''' ::ヘ
    | ン(●),ン..<(●)<:|
    |  `⌒,,ノ(、)ヽ⌒´ :l    ちくしょーーーーー!!!
.   ヽヽ  il ,.-、|li r ;/
    ヽ ll.. |  |  l! /
     ヽl! |  |  l! /ヽ
   / ヽl! .ヽ/ l!/
  /    ヽ`ニ´


214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/03(火) 19:55:02.13 ID:Ub9izD2o


参謀制度が全然役に立ってない件wwww


215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/03(火) 19:55:58.58 ID:OxomRvso


>>214
多分こういうのが無いと


216 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:56:14.98 ID:0T9eCfso


   一方のナポレオンはこの戦勝に不満があった。部下のベルナドットがナポレオンの命令を
   勘違いして行動していたため、ベルナドット軍がまったく動かなかったのだ。

   ここに命令戦法の弊害が現れていた。


                 /´ヽ
                /, ィ1 .!
              //  .i |
          rー-、rー‐'--'- 、  l |
       r‐|.ト、  ヽ \   \j |
_____/`ィ! ヾヽ\  \_ヽ   ヽl
ゝ, --- / /li ヽ. \ ,. '"  ヽ.   ヽヽ
  \ヽ ! ! l  ヽ /  ヽ、  / i ヽ トヽヽ
    `iヽl /⌒ヽ、_,.  ' l /´ ̄``ヽ ヽ
    / // \ /   ,'  .i l      ヽー-r───‐‐ 、
   ,' /, {   , '(⌒  l  ! {      |  l       .〉
   l l l i`ーヘ ゝ 乙人 ゝ.,_レ'l      !__,_j       /
   レi l | i l li`i。、.,___   __>ー--- ' i  ``ー-- /
     ` ヽ・N\iヽヽ > '"        l  , '   /
 ・ o.  o ., :    r ',.ィ     _  \ l, '   /
    '´ 。・    /     ,ノ´  `ー.、 \/
  ,.' : 。 '.    i      l       ヽ ヽ
 ヽ,  '       | .,,_  ヽ i ゝ,      /  .〉
   o       ',   ``ヽ,i  `iー-- ,.イ   ./


218 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:57:43.84 ID:0T9eCfso


【解説席】


      _ ,. -‐フ^ヽ--/ `ヽ、_  _
    ,.イ   ̄´    ヽ' ,、  ` `´ .ヽ
   //     ,  ,'ヽ,/_ ', l     ヘ
  / /       ,'   | `´  l l   ',  ',
. / l ,'  ,'  __l__ リ    | |_,   ',  ',
,'- | |  ,'   ハ `゙'ト    ,ィ''´L.....__',  ',
  | l_l _, r-,.-‐‐-.、    ,,-‐‐‐、 |`  r-'     この戦いの後、ナポレオンは言いました。
  |   ´ l弋   _,ノ   ヽ、......ノ ',‐''´',
ニァ|    |   ̄´            ',  ',       『部隊は優秀である。だがなにもしなかった
  l |    |      「 ̄ ̄l     ',  l        なぜなら誰も部隊をどう指揮すればいいか
  ,lヽ    | U     |    |    ,ノ  l        わかっていなかったからである』
  l l    .l_    |   _|  _,..ィ'     l 
  | ',    ',`>‐、-- ̄r‐ヾ´  ',.    l     シャルンホルストの参謀本部が正しく理解されて
  |  ',    ',   ヽ'´ `|  \  ',    l     いなかった証拠ですね。


219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/03(火) 19:58:18.93 ID:uu3T8dco


大方針決めてもらわないと参謀は動けない。
目標を実現するための手段を講じるのが参謀


220 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 19:59:06.64 ID:0T9eCfso


   会戦後、シャルンホルストは敗走する友軍の後を必死に追っていた。



              /.::.::.::.::.::.::.:/:.::.::.::.::.::.::.::.::\.::.::.::.:\.::.:ヽ
             / :.:: /.::.::. /.::.|.:::.::.::l.:::.::l.::.::.::.::.',.::.::.::.::.::ヽ.::.',
           〃.::.::.:/.::.::: /.::./|.:::.::.::ト.:、|.::.::.::.:: |.::.::.::.::.::.: |.: |
              //.:/::.,':|.::.::.::.|.::∧|.:{.::.: |ヽ:`l\ー-|.::_.::.::.::.::.:|.: |
          /イ.::.l::.:l.::|.::.::.:孑イ j八.::.:| \∨\.:}\.::.:!.::.::.|.: |
           レ'| .::l::.:l.::|.::.:: ∧::.L、 \{  行示沁ヾ!.:/.::.::.:l.: |
           | .::l::.:l从.::: l〃レf沁      {!ヘ:::rリ }}∧.::.::.,' │
.            l.::小.: ヽ\{iハト:::ri}      V込ソ j/.::.}.:: /.::.:|    うう、国王陛下の軍団を見失っちゃった。
            \レヘ :.:\{  V少   '      ,,  |/.://:,'.:: |
            /  `トヽム  ''     rっ       |.:/.::.::./::.::.|    どうしよう……
            \__,/|.::|:|人            イl/.::.::/ .::. リ
              {: |.::|:l.::.::{> ._      _ イー|:l.::.::/.::.::j/
              {: |.::|:l.::./ ̄`Yえ.=≦ー┴┤.::/:://
                  ゞム.:!Ⅳ / ̄Ⅵ :::::::::::::::::::::||.::.xく
              , -‐\{   //^ヘ ::::ー=::/ル'´  ヽ、
                /^\ ∧     jJ::::::::/        >‐、
             ∧   \∧  ^  }::::::/    _ -==彡'´⌒\
            ,' ヽ   ヽ_)―-、 /::.:/_ -==彡'´ ̄/      ヽ
            {   \Y /==-  \∨=彡'´ ̄  ∨       }


221 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 20:01:48.77 ID:0T9eCfso


                  /::/::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::V:::ヽ:::::::::::::::..
            /::/:::::::::::::;:::::::::::::;::::::::/::::::::::::::::::::Vヽ:::::::::::.
             /::::/::::::::::::::/:::::::::/::::::;/:::::::::::\::::::::ヽ::\::::::::.
          /:/7::::::/:::::/::::::::::::/:::: //:::::::: ハ:::::ヽ:::::::::::::::::、::::::.
            〃 /::::::/:::::/::::::::::::/::: / ,./::::::::: l:::l:::::::ヽ::::::::::::::::ヽ:::::.
        /'  /::::::/:::::/::::::::::::/:::〃//::::::::::::::!:::l::::::::::';:::::::::::::::::':::::::
             /::::::/:::::::l::::::::::::/::/〃`l::::::::::::::::|::::l:::::::::::':::::::::::::::::l:::::::
          l::::::::l:::::::::|::::::::::ハ/ /  l:::!::::::::::ハ:::|、::::::::l::::::::::::::::|:::::::
          |:::::::;l:::::::::l::::::::::'ヾT¬‐、lハ::::::::| ヽ| ヽ::::::;ヽ::::::::::::|:::::::
          |::::/ |::::::i::';::::::::l  f^ーり`  V::::|   .ィ‐\:|-ヽ ::::: |:::::::    ん、そこにいるのは友軍の将校か?
          レ′ l::::::|::::ヽ:::ハ  ゞー'   V:l   {イ、_ハ} ∧:::::::l:::::/
              ∨:|;::::::|\',   ""   ノ  ヾ  丶._,ノ  ';::::/:;イ:
             ヽ| \l ハ       !     ""     V::/ レ
                     ヽ                    }:/ノ
                   _ゝ、  r‐ 、        , 'ァ‐ リ
                  / { { \  `      ,. '/
                 _/  l ヽ \    .  '//
            . -‐ ´ /     l   \ ` ´  ,イ'|、
        ,.  ´     {    !    \   /} | ト、




                -─‐- 、 /:.⌒丶、
              /.:.:,._-=::::≧`.-=≦:::‐-ヽ-. _
                 /.:.:/.:.:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.- .:.:.:.:.`丶
             /:/:::::::/.:.:.:. /.:/\.:.:.\.:.丶:ヽ、.:.:.:._\
               /:::::::::::::/.:.:./.:.:/.:/  ヽ:、.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:\:\`
           /:::::::::::::/.:.:./.:.:/.:/    i:い.:.:.}:.:.:.:',.:.:.:.:ヽ.:ヽ
             /イ::::::::: ,'//⌒ハ{     }⌒j.::ハ:.:.:j.:.:.:.:.:.:!:.:.}
.           レ:|::l::::::::|::::/ x=ミ       x==ミ | :/.:.:.ト.:.:.|∨
              _j_:!:::::::Ⅳ〃价ハ     f价ハ }}|/.:.: 小.:.:|
          ぐ:八::: 小 '^弋抄////,//弋抄 ^ハ:./:jハ/
          /\/\:l:∧             ,'_ノ::/:|:.:.|     は、はいそうです!
            l/⌒>rヘーヘ     (⌒)    /::::::::|i::::|:.:.|
          {:/:::{:{:::::j|:ゝ、       ィ::j| :::::::|i::::l:.:リ     もしかして、ブリュッヒャー将軍ですか?
             |「:|::::|!{.\jレー| `  -<|ー<:!、 ::::|i::::Ⅳ
          Ⅵ:::ルヘ ¨/ /}      {「\   \リ:/       私はシャルンホルストといいます!
           ヾ:{  ∨イ: : :.\    Y: : 丶、 j/
            _x<: : : : : : : : \_  ,|: :    > 、
          r≦三三ミヽ、    ヽ` j   ィ彡三≧、
          /       `=ミヽ、   \/ x彡'´      |


223 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 20:03:15.16 ID:0T9eCfso


               /:::://::::::::/:::::::/:::::::l:::::::::\:::\:::::::::::::::::::ヽ
                 /:〃:::/::::::::::/:::::::/:/::::::::::l::::::::::::::ヽ::::\::::::::::::::::::',
             /' /::::/::::::::::/:::::::/:::':::::::::::::!::'::::::::::::::ヽ:::::ヽ::::::::::::::::',
                 /::::/::::::::::/:::::::/::::;|:::::::::::::|::::l::::::::::::::::':::::::::'::::::::::::::::|
             l::::::|:::::::::::|::::::://::レi::::::::::|;::::l\:::::::::::l:::::::::l:::::::::::::::l
              |::::::|:::::::::::|::::/リ__\∧ ::::::| ',::|斗\:::::l、:::::::l::::::::::::/
      . - 、      |::::∧:::::::::レ':トハ::fiヽ ヽ:::::l V   \| \::|ヽ:::::/
     /   l     |::/ ヽ::::::l::::ヽ弋少  \|  x==:、   ヘ| l::/
     |   ',    |/   \::|\ト    ,           /´//
       、   l           ヾ  {    〈          ,-‐':/      おう、あの有名なシャルンホルストか。
  ,. --‐ ´ ̄ ̄ ヽ          ヽ            , ' l:::/
 i´          }            \  ` 二 ´    /  |ハ       とりあえず、一緒に逃げるぞ。
 }   -―――- 、l              ゝ、    ,.  ´  /   !、
/          }      ,. - =ニ二´ -ハ`T    .  ´    〉\     ん? どうやらもう一人、落伍した
ヽ  ____ ノ     ,イ        /  ヽ} /        /ヽ \        
 {         }    /  !          /| ∠LY^l       //  丶    友軍がいるようだな……        
 ヽ _ ..  -- 、ハ   /  、         l /!.:.:.:.:.ヾ!      , ' /
  !         } ||  /   ヽ          リ l:.:.:.:.:/´l   /  /
  {ハー、---‐ ニイ/.| '  ヽ  \      | ト、_, ′ l  /



    ノ                   }
     ヽク                  ノ }
             __,イ|__ ... .ィ  ヽソ
         , :<´ : : : |: : : : :ー<..
       /: : :/: :/} :小: : : : : : : : ≧ー
     __,/ /: : /: :/ ,| : | ∨| : : : : : 廴
    f´/ }:/.: :.ム斗' | /| `ヘ}ヽ: : : : ヘく
    ∨  ,イ: : :{ :/  j/     V | : : ∨
     ヽ、{∧ 圷旡≧/ / /≦乏ア:| ト、:ハ
      |:ヽ}ヘ:/ |  |/ / / / | | Ⅳ |:「ヽ}
      |: :|:`ー.、|  | , -- 、 | | {ム/:{        うう、本隊とはぐれて一人になっちゃった……
      |: :|: : :|:|> 、ー'⌒ー'_. イ: : |: :|
      |: :|: : :|:|  ,.≦厂 「x  |: : :|: :|
      | : ', : :',|/  {___7`ーl: : :|: :|
      |: : :', : :|   |  .′ |: : :|: :|
      | : : :',: :', 、  '. /   :| : :′:!
      | : : ∧ :ヘヽ、 Ⅴ ,. イ| ∧ : |
      | : 〈  ヽ:ヘー r‐ァ―-く/  〉:|
      |: : :|\_{ヽ{   ハ   ,イ_/l: l
      |: : :{三マ\__/\_/ |三イ} |
      |: : : 7 {  /     }  }´ ', :│

    レオポルト・フォン・ゲルラッハ
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/03(火) 20:04:26.84 ID:XWGSBogo


まwwwwしwwwwwwwwんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


225 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 20:04:42.58 ID:0T9eCfso


           /::::::/:::::::/::::::::::://:::::::::::::::l::::::::::、:::::::::::::
        /::::::::/::::::::::/:::::::::::/:::|:::::::::::::::::|:::::::::::ヽ::::::::::
          /::::::::/::::::::::/:::::::::::::|:::::|::::i::::::::::::|::、:::::::::::':::::::::
       /::::::::イ::::::::::/:::::::::::::/|:::イ::∧::::::::::l:::|\::::::::',:::::::
       |::::::/ l::::::::::|::::::::::::/ レ' |/ V::::::::!、|_ヽ::::::ヽ:::
       l:::/  |::::::i::|:::::::::::l´ ̄ ̄ ` V::::::|´    \_\
       レ′ |::::::|::l:::::::::::KT亢卞  \:ハ  f刋 /、
             |::::∧ト、::::::| 弋匕ク     ヾ  弋ヒク '
             l::::| リ \:::l       i         ,     おーーーい、そこにいるヤツ!
          ヽ|  /´ `ヾ,        l         ,'
             /  Y、_∧                 /_イ    こっちは友軍だ! 一緒に来い!!!
               {   ´ `丶.\    ‐―    /},ハ
       ,. - ―‐{`        ` 丶、       / / |
       /¨`ヽ   ヽ.         丶、  , ´ ,. ′i|
     /    ヽ   \   ,        }_´ _/    l|
     ,′      ヽ     `ヽj      ∧∨ ヘ    |
     !       ハ   __,/      /ヘ'´ ̄`T:、  |
     l         ハ∠´_⊥ -―  ´7, {:.:.:.:.:.:.}ハ  l
    l  /     ,.-|        ,.  '´/、ヽ__/  lヽ./
    l/      /、__|_.. -‐ ´   /   /i:.:.:ハ  ! /
    /       i              ∧ /:/.:.:.:.ハ /
  /        l              / ∧ !:.:.:.:.:.:.:.:レ′



           ____,i ー- ――-- 、
    -==ニ二_,. -      |          ` ヽ
         /        !   ::..     \  /`:...イ` 、
         / /    /  ハ  ∧:..    i:. \::::::::::V::::::::::::\
      / ,.-/     /  /  V  ! ',\::..  l_j   ヽ:::::::ハ:::::::::::::::::\
   /,. ´ /   /  |:  /   ', ', ヽ \::..    ヽ ヽ::::::',::::::::::::::/
  /  //   i   :| /     ヽ:', ヽ_ ,.\-‐   ト  !::::::',:::::/
    /:::/  i  | ‐/‐V- .,     ヽ'´ ヽ_,,.-X::.   i::ヽ':::::::i/
    `゙,'   l  | :/  ―-       '"_rオ示斤   :l::::/ ̄li
     i:.  ハ | :∧<f代テミ     ,イ/::::i } リ ヽ::.  |/.::  l',
     { /|::::i l i :ハ k i:::: }      ト y‐ j   ri  }.::  |:i
     |:/ `∧ |! :| i 辷 ン      ヽ廴ン  / l |::.:  ! l     え? ああ、友軍だ!?
     !   i ハ  |ヽl           """    _,| |:.::.  ,' |
        j  ヽ :|:./! '""            イ ̄:/|!::.:: /.::. l     た、助かった!!!
        l  ::.::.ヽ// 、   ―-―‐  ィ´ /::/.::.:: /.::.::.  !
        |  ::.::./ /    `゙  ‐-‐ ´ l  //   /:|::.::.  l
        |  ::.::.ヽ ゝ"´}  _ _/     ヽ/    ,.ハ::l::.::.:  |
        |  ::.::::{ '"´ }´∥       /   ,.<   i:l::.::.:  }
        |  :.::.:il / ヽ }∥      /   ,..<  \ l|::.::.:  |
        |   .::.{ ヽ  へ }∥     /  /リリ    il::.::   !
        l   ::.i 入  |l‐--=  -‐/  /≦i、/     |::.  


226 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 20:06:20.57 ID:0T9eCfso


【解説席】

      |  / 、.| l  |      .|.|
        |  |  γ| |  .|   ,   |.| ̄ ̄`
.      l  l|  .| l_ .|   |   |  /.|___
      ゙ヽ'l、_ .|ソ≧==---''―' .L
         `|´    |     |.ハ┬─    こうしてプロイセンはフランスに敗れました。
            | === .|     l ノ.|
  r'''ヽ., __   /  xxx |      lr" |      しかし、ここでシャルンホルストとブリュッヒャー
γ´   ." __l  !、   u |     ハ   |
ゝ,    ミ´    ゙ `‐- |     ハ  .|     が出会った事は、とても意義深いものでした。
 ゝ=、__,.ノ        |     ./´.ヘ   |
.             |    ./  l \
             |    /   |  \



         _, -ー,=、ッ-、、.-‐、
       //´ ̄´  `  `   ヽ
      / /     ;ヘハ  l   ハ
     /  /    l |   | _l_ |   |
     /_,..┤   zビ''|   ´リ `l  リ     なぜなら、この二人はこの後、コンビを
     { _ | | _,.l ''ー'   ___ l`r{
     ト、 ミ T´ | ===   ` ̄´|´ハ _    結成しますが、実力のある将軍と参謀
    ,' r-,、{ |  | xxx     xxx|l'`∨
   ,'/∨ `|  |、   ー'ー' _,. ィ'| _|    という、初めての組み合わせが出来上
   /  ヽ、| | `ヽ' ニ '´ |  l.|,イ   
 //  ヽハ  |   ,    |  | |     がったからです。
/ /__   l ヘ リ  /_ ┼┐ }-、', |
'´  ` -'/ ,人'   ム /、/  ト、ヽ.|     ちなみに、当時のゲルラッハは敗走中に
      ` Y ヽ、      ,.┤
         ヽ'_ `T ┬'T´ l ,〉       ブリュッヒャー軍と合流しています。
          ` 'ー┴r'フ´
               ´                        


228 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 20:08:06.73 ID:0T9eCfso


   この戦いの後、フリードリヒ・ヴィルヘルム三世は東プロイセンに逃亡し
   そこで抗戦を続けたが、最早、敗北は避けられないと見て、フランスと
   和睦した。ティルジットの和睦である。


       _
       / ヽ
      /  ’  ̄ ̄ヽ、
    /          、
  /          .r-,,,ゝ
  /        ,,,,,,L>''
  i        i  / ヽ,   ~        もらえるモンはもらっとくぜ~~。
  i       レ i     ` f''    ~
  i         ヽ,   _,, /   /
  i          \  し ,,- ̄
  i        ,, ,,,,,ゝ,,,/
  i  __i--v/V-`二i `
  i/   /    ,  、
     /     ヽ, ヽ、
     i      \ \



         _,==-、
        /:::::ニー_-_-~=--
       //:::::,-''"   ___
       /::::/"    ノ |           ,--、___
    ,/ヽ|::::/7--、;;;=ニ"  '-、,,,-、__,,--、   ノ    ヽ、_
  /:::::::::::|/  ::: i 、::::ヽヾ:::: |::| |   /  /,____        (国土の半分が奪われ、巨額の賠償金まで
  |:::::::::::::::::|  ::: | |::::::|.L   vi,   /  //     _____       請求されちまった……)
  .|:::::::::::::::::::|   ノ i::::i |    i i  /`二ニ}     |::::::::::::
  |::::::::::::::::::::|  ::::::: |::i  /'i |i,|;; / i~    _   ヽ:::::::::::::
  |::::::::::::::::::::ヽ,,,,,Λ  |:|  ノ::::l j_|-'  .|    i::::::ヽ、__|::::::::::::::::
  |,::::::::::::::::::::/ ./::ゝ-||-'";;;-〈"( ノi |    |:::::::::::::::::::::::::::::::
  .|::::::::::::::::::::|~|::::::::/ニ=_ -'::::::~:ノ /    /:::::::::::::::::::::::::::::
  |:::::::::::::::::::|  |:::::::::`--'":::/:::::三ノ    /::::::::::::::::::::::::::::


229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/03(火) 20:08:25.10 ID:aOj9exoo


おぉ、かがみん師匠がこんなところで登場!


230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/03(火) 20:11:24.92 ID:XWGSBogo


本当にドイツって、国が持つ潜在能力の割には、常に最後は毟られる側だよなー


231 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 20:12:13.17 ID:0T9eCfso


【解説席】

          ,.-''"´ ̄ ̄ ̄`゙ヽ、
        / ,.ィ _,..r---r-、   \
      ./ /.イ´ | |  | .| `lヽ、 .ヘ
     lヽv ,.イ ⊥_  | |   | .| ,.斗、 ヽ ゙l,),.‐;
     ヤノv' | .j,..≧トッ  ,.ィ''ァ'、  | .〉l /
    |  ∨ 〉イrl゚ハ::l   l乍リバl,// ゙'.}      確かにこの一連の出来事で、プロイセンは致命的
    ヘ  ヘィ'弋乞:ソ   弋_チ:ノ '.ハ  .∧
      〉  / l "´ _,....--、 `゙  l .ヘ l ヘ      な被害を被りました。しかも一時は国家消滅という
     ∧/  |  ./     ヘ  |l  .Y ', ヘ
     / /  .人  |      | ノ |  ヘ ', ヘ    ところまで追い詰められていたんです。
   / /    / ゝ.ゝ、.______,...イ<´ .|   ヘ ', ヘ
  / /l   /   / '----'-' ヘ  〉   ハ ', ヘ
 / /.〈   ∧  /  γ⌒ヽ  ', ∧   ノ ', ヘ      ――だが、しかし!!!
./ /  \ /  ∨    ゝ-‐'   ∨ l__,.イ   ', ヘ



             ,. ' ´ ̄ ̄ ̄ ` ー- 、
             /              ` - 、
         /,. -‐  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ¨ ‐- 、__   ヽ
        / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!   ',
         /  !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!    ',
       i  |__>-――ァ‐r‐r‐r‐―:-<:.:.:.:.:.|    ヽ
       |  /: : :_/ |: /|/  |: :|  \: 」:.斗:` ーヘ、    !
       |<: : : / T ト   ヽ:!  七Vハ\: :!: : :,>   |    _人_
       | |: : /| ,.ィ丐ト、   ヽ 圻下ヽ V: : :|    |    `Y´
       | ∨|: 〈 {Y:::r}      {Y::::r} 〉 !∨!    |  *      プロイセンは、絶滅していなかったのだった!
       |   |: :|  v少         v少_  |: | |     !    _i_
       |  /!: }:::: ¨    '      ::::  |: | !    ハ    !    その歴史が証明しているように、プロイセンは例え
       /  /ト|: ハ     、__,.、__,.      |: :!J    ! ',
      /  ∧:.!: 込    {    }     ,ィi: :.!:ハ     ',       消滅の危機に立たされようと、不死鳥のように蘇るのだ!!!
     /  / |:| : |少 、     _,ノ   , イV:!: :.|:.∧     ',
     /  /__/|: :|  |::/>  _  イノ /:::|: ::| ヽハ     !                      ――次回につづく


233 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 20:14:37.32 ID:0T9eCfso


 本日の投下は終了です。
 長々とした投下に付き合っていただいてありがとうございます。

 次回は次の日曜日18:00を予定しています(ただ変更の可能性があります)。

 それでは合間にあった質問に答えます。


124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/03(火) 18:24:32.70 ID:jpF/gBko


綱引きのAAはどういう意味ですか?


237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/03(火) 20:17:03.40 ID:7n/b9sgo


乙。

うっかり投下中にツッコミ入れて失礼したが、
イエナ・アウエルシュタットはベルナドットの失敗と言うよりは、
ナポレオンの硬直化した命令の不都合が出たというのが一般的な解釈じゃないかねえ。

第一軍はアポロダにという命令を守ったわけだし。

あと、この時のプロイセン軍の統率の悲惨さは参謀どころの話じゃない。

名目上の最高指揮官の国王は一部隊の部隊指揮官レベルの指揮しかできなかったし、
次席指揮官のブルンスウィック公(ブラウンシュヴァイク公)の戦死後、指揮権の継承すら行われてなかったわけだから。

軍団or軍レベルの司令部が存在しなかったと考えるべき。


238 :豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga]:2009/11/03(火) 20:21:05.25 ID:0T9eCfso


 >>124 当時の常備軍+傭兵の行軍が遅いという意味で使いました。

 >>237 ナポレオンの命令戦法の弊害の一つですね。ベルナドットも
      ちょっと可哀想かもしれません。

          ではでは~~


やる夫が鉄血宰相になるようです まとめ


やる夫が鉄血宰相になるようです 間幕第二部 後編 プロイセン王国と参謀本部について
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コメント
イエナ・アウエルシュタット間の戦いは、ダヴーがアウエルシュタットにいたからこそ勝てたと思う。
他の将軍では、倍の兵力と正面からぶつかって勝てるとは思えない。
ただ、ナポレオンからすると、ここで勝てずに戦法の見直しをする機会を得ていたほうが、長期的には良かったかもだけど。
【2009/11/06 00:00】 | お風 #- | [edit]
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